2021年10月1日のワイジェイカードのPayPayカードへの社名変更、12月1日の「PayPayカード」の発行開始によって、一通り、PayPayブランドの金融サービスが出揃った。楽天やau(KDDI)に対抗するため、今後、PayPayカード、PayPay銀行、PayPayミニアプリの「ボーナス運用」で知られるPayPay証券によるお得な連携プログラムやキャンペーンが始まる可能性は高いだろう。

 

 PayPayカードは、Yahoo! JAPAN IDとPayPay IDを連携し、カード利用額の1%のPayPayボーナスがたまるクレジットカード。PayPayボーナスは有効期限はなく、そのままキャッシュレスサービスのPayPayの残高として利用できるため、利便性は高い。ただし、他のポイントとの相互交換は不可なので、ためたPayPayボーナスを無駄にしないためには、ずっとPayPay決済を使い続ける必要がある。
●PayPayカードを作るメリットは?
 PayPayカード・ヤフーカードとPayPayを組み合わせると、PayPay決済時は、PayPayボーナス二重取り(PayPay基本0.5%+PayPay STEP上乗せ+PayPayカード「指定支払い方法での決済1%PayPayボーナス上乗せで戻ってくる!キャンペーン」の合計1.5%~最大2.5%)が可能。しかし、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO(ソフトバンク回線)ユーザーは、いわゆるキャリア決済である「ソフトバンクまとめて支払い」でPayPay残高にチャージできるので、PayPayボーナス二重取りより、「PayPayボーナス+ソフトバンク回線の料金を支払っているクレジットカードのポイントの二重取り」のほうが活用の幅が広く、状況によってはむしろ多く戻ってくる。
 常時開催の新規入会特典(最大7000円相当還元)を除くと、意外にもPayPayカードはお得感満載とは言い難い。新規に作るメリットのある人は、PayPayを銀行口座・現金チャージで利用しているソフトバンク回線契約者以外、ヤフーカードを保有していないYahoo!ショッピング/PayPayモールヘビーユーザー(これから利用したい人)に限られ、PayPayを徹底的に使いたいなら、最大50%還元のスーパーPayPayクーポンの配信が始まったソフトバンクを契約したほうが得だ。
 肩透かし感は否めないが、引き続きPayPayは、「d払い」や「楽天ペイ」のように自社クレジットカードでの支払いを優遇せず、まずは現金チャージで、誰でも気軽に始めやすいキャッシュレス決済サービスを目指すと分かった。PayPayブランドへの統一は、PayPay・ヤフー・LINEなどがゆるくつながるソフトバンク経済圏の強化の一歩といえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
【関連記事】
共通ポイントはどれをためる? 悩ましいスマホ決済の回線紐づきユーザー優遇策
PayPayカード誕生で変わる「4大」ポイント経済圏 ソフトバンクが反撃開始
6社の金融サービスのブランドを「PayPay」に統一、PayPay銀行/証券など誕生へ
PayPayの飲食店予約サービス「PayPayグルメ」今秋スタート! ボーナスも付与
2万円台の5G・FeliCa対応スマホ「Redmi Note 9T」から考える、PayPayの次の一手
編集部おすすめ