現在、グラフィックボードの主要部品、GPU(Graphics Processing Unit)メーカーはNVIDIAとAMD。2社で9割以上を占める寡占市場だ。搭載グラフィックボードの販売台数シェアではNVIDIAが8割から9割を占めている。12月現在の搭載GPU別のTOP5は、4位までがNVIDIAのGeForceシリーズ。5位にようやくAMDのRADEONが登場する。最も売れているのが「GeForce RTX 3060」で平均単価が6万3400円。次いで「GeForce RTX 3060 Ti」が7万8100円といずれも5万円を超える。3位は「GeForce GTX 1650」で2万5600円、4位の「GeForce GT 730」が4800円とエントリークラスが顔を出すものの、5位の「RADEON RX 6600」は5万6500円と、やはり5万円超のモデルだ。
グラフィックボードのメーカー別販売台数シェアでは、12月現在で玄人志向ブランドのシー・エフ・デー販売が25.7%でトップ。
ビットコインなど暗号資産の価格上昇に伴うマイニング需要の高まりもあり、グラフィックボードの高単価状態はしばらく続きそうだ。(BCN・道越一郎)
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