現在展示しているメンダコは、昨年12月25日に静岡県の駿河湾沼津沖で底曳き網漁の船に同乗した飼育スタッフが採集。
底曳き網漁では、駿河湾沼津沖の深さ200m~500mにいる深海生物を底曳き網で獲り、船まで一気に引き上げる。メンダコなどの軟体動物は、急激な水圧の変化があっても影響を受けにくいといわれているが、全く影響がないわけではない。今回、加圧水槽を初めて使用し、水深70mの圧力をかけて減圧のリスクを減らして、メンダコを池袋まで運搬した。
サンシャイン水族館では、2019年から水中ドローンを使用した深海の調査活動を開始、継続して取り組んでいる。取得した水温データをもとに、今回の水深350mの水温を10~11℃と推定。船上では、凍らせたペットボトルで海水温を調整し、低水温を保ったまま加圧水槽に入れてメンダコを運搬した。また、サンシャイン水族館内の水槽についても、水温を10℃に設定して状態よく飼育展示している。
展示から53日目となった現在も状態良好で、腕を広げて体を大きく見せるような姿や、アクロバティックな動き、定期的にエサを食べる様子など、今までのメンダコでは見たことのないような動作も観察することができている。サンシャイン水族館では、今後も長期飼育で得られるデータを確実に収集し、未知の部分が多い深海生物についての魅力を発信していく。
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