共働き家庭が増えるにつれ人気を集める“ほったらかし調理家電”。台湾には、「大同電鍋」と呼ばれる電気調理鍋があり、一家に1.7台があると言われるほどメジャーな調理家電となっている。
●炊飯器として登場した大同電鍋
大同電鍋は、もともと炊飯器として発売された電気調理鍋だ。内釜に米と水、外釜に水を入れたら、あとはフタをしてスイッチを入れるだけで炊飯が開始する。外釜に入れる水の量で加熱時間を調整する仕組みで、炊飯だけでなく、「煮込む」「蒸す」「温める」といった調理にも使える。
台湾の調理家電と聞くと、台湾料理を作るのに特化しているように思うかもしれないが、実際は幅広い調理が可能だ。たとえば、キーマカレーも大同電鍋があれば簡単に作れる。
食材を加熱するには、スイッチをカチッと下ろすだけでいい。ただし、完成してもアラーム音などは鳴らない。また、残り時間などは表示されず、内釜に入れる水の量でおおよその時間がわかる。炊飯の場合は、2~3カップの炊飯で外釜に1カップの水を入れると、15~25分、8~11カップの炊飯で外釜に1.5カップの水を入れると、35~45分となっている。
完成したキーマカレーを食べてみると、調理中にかき混ぜていなくても味がまんべんなく行き渡っており、きちんとおいしいカレーだった。
●蒸し皿やせいろを使えば同時調理も可能
大同電鍋には付属品として蒸し皿を載せるための台がある。内窯を使わずに台の上に皿を置けば、点心などの蒸し物ができる。さらに、その上にせいろをセットすれば、ほかの蒸し料理も同時調理可能なので、併せ使いがオススメだ。
今回は、お皿でシュウマイ、蒸籠で野菜を蒸してみることにした。普段はなかなか家で蒸し料理を作る機会がなく、蒸すというよりは電子レンジで済ませがちだ。おそらく筆者のような人は多いだろう。
大同電鍋で蒸した野菜とシュウマイを食べてみると、芯までしっかり温まっており、とくにシュウマイは電子レンジよりもジューシーな仕上がりで驚かされた。下段に置いたことで野菜の水分がかかっているというのもあるが、余すところなくシュウマイのおいしさを感じられるのがたまらない。
蒸籠に入れた野菜も甘みが引き出されているので、ほとんど手間をかけていない料理がちょっとしたごちそうのようになった。今回はキャベツを蒸したが、大同電鍋があれば野菜もたくさん食べられそうだ。
大同電鍋では、スープ類なども火加減を気にすることなく作れる。
日本の自動調理鍋とは違い、レトロなデザインとシンプルな機能で人気を集めているのにも納得できた。とはいえ、自動調理メニューが内蔵されているわけでなはないので、公式サイトやレシピサイトでレシピを探す必要がある。万人の手間を軽減してくれるというよりは、料理が好きな人がアナログ感を楽しみながら、少しラクができる調理家電と考えておくといいだろう。(フリーライター・今西絢美)
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大同電鍋は台湾の老舗電機メーカー「TATUNG(大同)」が製造販売しており、日本でも購入できる。ほったらかし調理が可能なこの電気鍋、一体どんな魅力があるのか紹介しよう。
●炊飯器として登場した大同電鍋
大同電鍋は、もともと炊飯器として発売された電気調理鍋だ。内釜に米と水、外釜に水を入れたら、あとはフタをしてスイッチを入れるだけで炊飯が開始する。外釜に入れる水の量で加熱時間を調整する仕組みで、炊飯だけでなく、「煮込む」「蒸す」「温める」といった調理にも使える。
台湾の調理家電と聞くと、台湾料理を作るのに特化しているように思うかもしれないが、実際は幅広い調理が可能だ。たとえば、キーマカレーも大同電鍋があれば簡単に作れる。
食材を加熱するには、スイッチをカチッと下ろすだけでいい。ただし、完成してもアラーム音などは鳴らない。また、残り時間などは表示されず、内釜に入れる水の量でおおよその時間がわかる。炊飯の場合は、2~3カップの炊飯で外釜に1カップの水を入れると、15~25分、8~11カップの炊飯で外釜に1.5カップの水を入れると、35~45分となっている。
完成したキーマカレーを食べてみると、調理中にかき混ぜていなくても味がまんべんなく行き渡っており、きちんとおいしいカレーだった。
コンロで作るのとは違い、火加減を気にしなくていいのがありがたい。
●蒸し皿やせいろを使えば同時調理も可能
大同電鍋には付属品として蒸し皿を載せるための台がある。内窯を使わずに台の上に皿を置けば、点心などの蒸し物ができる。さらに、その上にせいろをセットすれば、ほかの蒸し料理も同時調理可能なので、併せ使いがオススメだ。
今回は、お皿でシュウマイ、蒸籠で野菜を蒸してみることにした。普段はなかなか家で蒸し料理を作る機会がなく、蒸すというよりは電子レンジで済ませがちだ。おそらく筆者のような人は多いだろう。
大同電鍋で蒸した野菜とシュウマイを食べてみると、芯までしっかり温まっており、とくにシュウマイは電子レンジよりもジューシーな仕上がりで驚かされた。下段に置いたことで野菜の水分がかかっているというのもあるが、余すところなくシュウマイのおいしさを感じられるのがたまらない。
蒸籠に入れた野菜も甘みが引き出されているので、ほとんど手間をかけていない料理がちょっとしたごちそうのようになった。今回はキャベツを蒸したが、大同電鍋があれば野菜もたくさん食べられそうだ。
大同電鍋では、スープ類なども火加減を気にすることなく作れる。
夜寝る前にスイッチを入れておけば、朝起きる頃にはおいしいスープが完成している。完成後に自動で保温するには、保温スイッチをオンにした状態で加熱するといい。保温は自動でオフにならないので、オフにするのを忘れないようにしよう。
日本の自動調理鍋とは違い、レトロなデザインとシンプルな機能で人気を集めているのにも納得できた。とはいえ、自動調理メニューが内蔵されているわけでなはないので、公式サイトやレシピサイトでレシピを探す必要がある。万人の手間を軽減してくれるというよりは、料理が好きな人がアナログ感を楽しみながら、少しラクができる調理家電と考えておくといいだろう。(フリーライター・今西絢美)
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