19年、外付けでは25円台だったGB単価が年末には14円を割り込み、一年で45%近く下落。一方、内蔵は17円台から12円台まで3割近く下落した。翌20年は世界的にコロナの影響を受け、ロックダウンにより生産工場の操業停止を余儀なくされたことで需給バランスが崩れ、3-4か月間に亘りGB単価は上昇局面に転じた。
21年は製品化に必要な部材が不足(半導体不足)するなどが影響し、再び上昇、特に外付けで顕著にその影響があらわれた。22年は部材に異物が混入したことで、キオクシアのメモリ工場が一部操業停止となったことを受け、WesternDigitalは値上げする方向に動いた。この動きが内蔵SSDのGB単価にあらわれ始めている。加えてロシアのウクライナ侵攻による半導体生産に必要な部材の不足も懸念されており、SSDの価格は今後更に上昇する可能性も高い。この単価上昇はSSD市場にとどまらず、記憶装置にSSDを使用しているスマートフォンやパソコン、タブレットの製品価格の上昇につながるのは必至だ。
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