楽天証券は、愛称「楽天モバイル債」と名付けた「楽天グループ株式会社第21回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」の募集要項を公開した。楽天証券での販売期間は5月30日10時30分~6月10日14時30分。

 

 楽天モバイル債の期間は3年、格付けはA(JCR)。金利(年利)の仮条件は年0.4~1.00%で、利率は5月27日に条件決定予定。買付単位は50万円以上50万円単位。利払日は年2回。円定期預金や円普通預金は超低金利のため、利回りは円定期預金を上回る。
 社債発行による資金調達は珍しくないが、楽天グループではなく、「楽天モバイル」を愛称に採用し、本格参入3年目となるモバイル事業の財務強化の一環とみられる。

 楽天モバイルの契約数は着実に拡大が続いているものの、売上面では営業損失が続いている。しかし、6月末を目途にKDDIによるローミングサービスを順次停波し、自社回線に順次切り替えること、「プラン料金1年無料」が順次終了し、課金ユーザー100%となることからから22年度第2四半期以降、損益改善を見込む。
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