KDDI・沖縄セルラー電話の携帯電話サービスの通信障害は、7月2日1時35分頃に発生したが、総務省には同日午前3時4分に初めて報告されたという。通信障害は全国のau携帯電話、UQ mobile携帯電話、povo、au回線利用事業者の通信、ホームプラス電話、ホーム電話、auフェムトセル、SMS送受信に影響があり、Androidスマートフォンでは通話に加え、データ通信も利用できなくなったほか、au・UQ mobile・povo・au回線のMVNOの契約者は、SMS不達で、ログインにSMS認証を利用しているサイト・アプリが利用できなくなった。
通信障害の原因は、7月2日未明の設備障害により、VoLTE交換機でトラヒックの輻輳(ふくそう)が生じたため。輻輳を軽減するため流量制御などの対処を講じているものの、音声通話・データ通信が利用しづらい状況が継続している。7月2日3時頃から、au・UQ mobile・povoの各SNSの公式アカウントでは、お詫びとともに最新状況を発信している。
総務省が6月17日に発表した「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」によると、KDDIグループ(MVNO含む)の移動系通信の契約数における事業者別シェアは30.5%。約3割が影響を受けた計算だ。今回の通信障害は情報格差による混乱もみられ、リスク対策として、インターネット(通信)とテレビ(放送)、固定回線とモバイル回線、異なる通信事業者のモバイル回線2回線など、情報入手手段を複数確保しておく必要性が浮き彫りになった。(BCN・嵯峨野 芙美)
【関連記事】
ソフトバンク、通信障害の原因特定に2時間15分、脆弱性を露呈
「ドコモ光」、2年定期契約の解約金改定で乗り換えペナルティが減るも実質値上げに
これからの「本人確認」はマイナンバーカードで! ショッピングセンターなどでの出張申請受付もスタート
「マイナンバーカード機能のスマホへの搭載」の狙いはさらなるスマホ普及? スマホが本人確認ツールに変わる
「+メッセージ」がマイナンバーカードでの公的個人認証に対応