ここ数年の技術で言えば、音声認識とそれに紐づく翻訳技術が格段に進歩した。スマートフォン(スマホ)のアプリで会話を録音しておけば、言葉の文字化はおろか、翻訳までこなしてしまう。ちょっと前なら、意味不明の誤認識も多く、思いっきり想像力を豊かに働かさなければ、正しい言葉にたどり着けなかった。
映像の世界も進化が著しい。特に人間の動きをリアルに再現する技術は、メタバースの世界を一気に推進する原動力になる。振り返れば、一番最初にCGの滑らかな動きに触れたのは、1989年に米ブローダーバンドがApple II向けに発売したゲーム「プリンス・オブ・ペルシャ」だった。後にPC-9801やスーパーファミコンなど、数多くのプラットフォームに移植されたアクションゲームだ。ドット絵のキャラクターが妙に人間臭いリアルな動きを実現していて驚いた。後に聞いた話では、実写の映像をなぞって作画する、ロトスコープという手法でキャラクターのリアルな動きを実現していたという。
ロトスコープの進化版ともいえる技術がモーションキャプチャーだ。人間などが実際に動き、その軌跡を数値化する。データをCG画像に当てはめることで、極めて自然な動きが再現できる。無数のマーカーが装着された黒い全身タイツに身を包んだ演者が、いくつものカメラに囲まれたスタジオの中で動き回る……。ハリウッド映画のメイキングでよく見かける光景は、モーションキャプチャ―の現場だ。機材の価格は数1000万円は下らないだろう。最近では100万円前後でも実現できるようになったというが、素人お断りの、まさにプロフェッショナルの世界だ。
ところが、YouTubeなどで自分の分身、アバターによる動画を制作する、いわゆるVTuberが徐々に増え始めた。個人レベルでもモーションキャプチャ―をしたいというニーズも盛り上がっている。そこに目を付けたのがソニーだ。スタジオもカメラも不要。
頭、両手首、両足首、腰に装着する、たった六つのセンサーだけで、全身の動きをデジタル化する。AIとディープラーニングを駆使し、飛んだり跳ねたり回ったりも自由自在。アバターが滑らかに動く。開発を指揮したソニーの新規ビジネス・技術開発本部 モーション事業推進室の相見猛 室長は「映像制作をされている方に価格を明かすと『業界が変わっちゃいます』と、うれしいコメントをいただいた。一般の方でも気楽に使えるよう、スマホを買うぐらいの価格感を目指した。
VTuberだけでなく、映画やアニメの制作にも応用可能だ。この価格で最新のテクノロジーを体験できるなら、ちょっと遊んでみたくもなる。まさに「モーションキャプチャ―の民主化」だ。今後の展開に大いに期待したい。(BCN・道越一郎)
【関連記事】
なんか匂うぞ……全く新しいエンタメの萌芽
一度観たら頭から離れない! ニチアサ民がハマるフルタ製菓の不思議なCMが今年も放送開始
来るかメタバース、3Dゴーグルの売上倍増
メタバース時代に向け空間丸ごと保存するならこれしかない! ライカ共同開発の全天球カメラ「Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Edition」
立体音響の時代到来! あとから自在に使える音声をZOOM H3-VRで録る











![[USBで録画や再生可能]Tinguポータブルテレビ テレビ小型 14.1インチ 高齢者向け 病院使用可能 大画面 大音量 簡単操作 車中泊 車載用バッグ付き 良い画質 HDMI端子搭載 録画機能 YouTube視聴可能 モバイルバッテリーに対応 AC電源・車載電源に対応 スタンド/吊り下げ/車載の3種類設置 リモコン付き 遠距離操作可能 タイムシフト機能付き 底部ボタン 軽量 (14.1インチ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51-Yonm5vZL._SL500_.jpg)