現在、内蔵SSDの平均容量は、1TBに達しそうな勢いで推移している。こうした大容量化を背景にGB単価はじりじり下落している。例年、年末に最安値をつけた後、年始から上昇に転ずるという周期的な変動を繰り返している。しかし、23年に入って2か月(8週)経過しているが、今のところ上昇する気配がみられない。これは、世界的にPCやスマートフォンの需要が弱くなったことで、機器に組み込まれるメモリチップの供給が過多になったことで、内蔵SSDの価格下落に影響を与えていると考えられる。
メモリチップメーカーは生産調整を行なっており、今後内蔵SSDのGB単価も上昇に向かうと考えられる。しかし、世界的に物価高の影響によって、PCやスマートフォンの販売回復が鈍る可能性も高く、上昇に転ずるのは少し時間がかかりそうだ。
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