オープンクーポンは、3月5日から、近畿地方に展開する生鮮食品強化型総合食品スーパー「FRESCO(フレスコ)」(関西地区全122店舗)で、従来とは異なる発行スキームを有するクーポンアプリのサービス提供を開始した。今春以降、近畿地方以外のエリアやチェーン店での利用可能なエリアも順次拡大して全国展開を目指す。


●従来とは異なる発行スキームでお得を提供
 「オープンクーポン」は、買い物をする人がスマートフォンでアプリをダウンロードして、住んでいる地域と生まれ年、性別を入力・登録し、利用する店舗の4つを選択して、後は、購入意向のクーポン対象商品を選んでレジで見せるだけで支払い時にその分の値引を受けられる仕組み。クレジットカードや電子マネー決済などのポイント還元プログラムとの併用も可能なため、さらなる節約につながる。
 シンプルにクーポンを発行して現金割引を適用する方式だが、各チェーン店や各メーカーが自社のマーケティング戦略に則り、半ば自主的に、地域・対象をセグメントして、手軽にクーポンキャンペーンなどの実施が可能となっている。
 このシステムによって、実施メーカーは、実際に購買に使用されたクーポン分のコストを負担するだけでよいので、圧倒的にローコストローリスクでのクーポン配布が可能となる。加えて、準備に時間をかけることなく実施できるため、商品在庫の状況を見て食品ロスの軽減などへの活用も期待されている。また、店舗側にとっては、キャンペーンなどの告知のほか準備にかかる手間などを大幅に軽減でき、新たなハードなどの投資も不要となる。
 これらのことによって、顧客は割引購入、店舗は定価販売と拡販、メーカーは定価売上と利益確保のまま実売獲得分のみの経費発生で済むといった、「売り手によし、買い手によし、世間によし」を示す「三方よし」を実現する新たなクーポンシステムとなっている。

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