4月1日から、自転車を運転する全ての人がヘルメットの着用が努力義務化となる。そのため、警察庁や各都道府県警察では事前に自転車用ヘルメットの着用を呼びかけているが、果たして現段階で購入している人はいるのだろうか。
そこで、ヨドバシカメラ新宿西口本店(ヨドバシ新宿西口)に聞いてみた。

 ヨドバシ新宿西口では、「携帯スマートフォン館」地下2階に自転車専門フロアを構えている。電動アシスト自転車やスポーツサイクルなどの最新モデルを展示しているほか、自転車用品やアクセサリなどを販売。そのフロア内で、自転車用ヘルメットのラインアップが充実。努力義務化についてもアピールしている。
 「2月末から3月にかけて、自転車用ヘルメットを買い求めるお客様が急激に増えた」。そう語るのは、自転車専門チームの小崎諭グループリーダー。努力義務化によって、「お子さんのヘルメットだけでなく、大人用のモデルが売れている」と続ける。3月は前年同月と比べて2~3倍の伸長という。
 来店者に対して、頭にフィットしたヘルメットを購入してもらおうとスタッフがサイズを測定するケースが多いが、「ご自身で頭のサイズを計りたいというお客様向けに紙メジャーを用意している」とのことだ。
 特に売れたのは「帽子型モデルのカジュアル系」という。1万円以下のモデルが売れ筋で「サイズやフィット感を重視して購入している」。
耐久性が高いことも意識しており、消費生活用製品の安全性を認証する「SGマーク」や、自転車競技大会に使用が認められた「JCF公認」モデルを購入していくとのことだ。また、「ヘルメットの盗難防止アイテムを次いでに購入する傾向も高い」としている。
 7階に設置している試乗コースもヘルメットの購入増につながっている。「ヘルメットを被りながら自転車を試すことができる」からだ。
 努力義務とはいえ「4月以降も、需要はあるだろう」と小崎グループリーダーは見通す。自転車だけでなく、「電動キックボードが需要増のトリガーになる」とも見ている。現在、電動キックボードは基本的にヘルメットの着用が義務づけられているが、7月以降は必須ではなくなる。ただ、自転車以上にスピードが出る電動キックボードも走るとなれば、それぞれの運転者にとっては危険が増す可能性は高い。小崎グループリーダーは「耐久性の高いヘルメットで安心して自転車や電動キックボードに乗ってほしい」との考えを示す。(BCN・佐相彰彦)
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