●出金・払い戻しできるのは「PayPayマネー」だけ
間違ってチャージしてしまった残高の「出金・払い戻し」方法を説明する前に、PayPay残高には4種類あることを知っておこう。「PayPayマネー」「PayPayマネーライト」「PayPayポイント」「PayPayボーナスライト」の四つで、このうち「PayPayマネー」だけが出金・払い戻しできる。
後ろ二つの「PayPayポイント」と「PayPayボーナスライト」は、特典やキャンペーンなどの還元ポイントとして進呈されたPayPay残高として馴染み深いだろう。前者は、Yahoo! JAPANが付与するPayPayポイントを利用する際に、Yahoo! JAPAN IDの連携が必要となる。後者は、有効期間が設定されており、その期間を過ぎると失効する。いわゆる、有効期限付きポイントである。
この「PayPayポイント」と「PayPayボーナスライト」は、出金・払い戻しできない。
次の「PayPayマネー」は、唯一、出金・払い出しができる。本人確認(eKYC)が必須で、本人確認後の銀行口座やセブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金を利用してチャージしたPayPay残高となる。
●カギは「本人確認実施」の有無
一方の本人確認をしていない「PayPayマネーライト」は、銀行口座やヤフオク!・PayPayフリマの売上金、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM、PayPayあと払い、PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用してチャージしたPayPay残高となる。こちらは、出金・払い出しはできない。
つまり、本人確認「後」にチャージした残高か、本人確認「前」にチャージした残高かがポイントになっており、それにより出金・払い戻しの可否が違ってくる。なお、本人確認を実施した後も、すでに保有している「PayPayマネーライト」が、払い出し(出金)できる「PayPayマネー」に変わることはない。
自分の残高の種類を知りたい時は、PayPayアプリの下段の「支払う」の右横にある「ウォレット」をタップし、次の画面に表示されるPayPay残高の「内訳・出金」をタップしよう。
他に、見慣れたチャージ画面からも確認できる。「現在の利用可能残高」の下にある「チャージ先」が、「PayPayマネーライト(出金不可)」になっていれば、出金・払い戻しできない残高であることを意味する。
●PayPay残高(PayPayマネー)から出金・払い戻しする方法
さて、唯一、出金・払い戻し可能なPayPayマネーから、自分の銀行口座などに出金・払戻す方法を紹介しよう。
操作は簡単だ。PayPayアプリ下部の「ウォレット」から、PayPay残高表示部の「内訳・出金」をタップする流れは先述と同じ。
なお、PayPayマネーの出金は100円単位から可能だ。出金の際には、PayPay銀行なら手数料が無料に、PayPay銀行以外の金融機関だと100円がかかる。
また、マイナポイントをチャージで申し込んだ場合、マイナポイント付与上限に達していない状況でチャージすると、全額がPayPayマネーライト(出金不可)になるので気を付けよう。例えば、マイナポイント申請後に5万円をチャージした場合、5万円全額がPayPayマネーライト(出金不可)になってしまう。マイナポイント付与上限に達してからチャージするようにしよう。
PayPayでチャージする際は慎重になるに越したことはないが、間違ってチャージした場合の出金・払い戻しを考慮すれば、PayPayマネーが使い勝手の良い残高といえるだろう。(BCN・細田 立圭志)
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