●アプリは6月末からGoogle Playで「Beta版」公開
新型コロナウイルス感染症に関する規制緩和の結果、今年4月の訪日外国人数は194万9100人(出展:日本政府観光局(JNTO))と200万人に迫る勢いで急速に回復の兆しを見せ、かつての社会情勢に徐々に戻りつつある。こうした社会情勢の下でChatGPTという革新的なAI技術が登場したことから、今後、コミュニケーションの質の向上、文化交流の促進、ビジネスや学術研究の拡大、人権や教育の支援、技術イノベーション、言語と文化遺産の保護、教育水準の向上、緊急時の対応能力の強化、旅行・観光業の推進など、多岐にわたる分野で翻訳ソリューションが重要な役割を果たすものと判断し、新たな翻訳端末を開発した。
同社では、長年にわたるハードウェアとソフトウェアの開発の経験を生かし、ChatGPTの高性能なAIを今後需要が増すと予想される翻訳ソリューション分野で、アクセスしやすいツールとして新端末を提供する。
ChatGPTは、4兆単語という驚異的な量のテキストを学習し、多様な分野の翻訳で高い精度を発揮するだけでなく、くだけた表現でも適切に対応できる。さらに、自然な会話を生成するよう調整されており、従来の機械翻訳システムに比べて、より自然で高品質な翻訳が可能。また、これまでの翻訳エンジンとは異なり、文脈を理解する能力もあるため、より自然な翻訳を実現するべく開発を進めている。
今回開発した翻訳端末では、翻訳対象者の音声をChatGPTに送出し、自然な外国語に翻訳した結果を戻し、文字および音声情報として表示する。
【関連記事】
楽天、「Rakuten Viber」でOpenAI社の「対話型・画像生成AI」を無料で利用可能に
日経グループのQUICK 「ChatGPT」を全社導入
ChatGPTに代表される大規模言語モデルを「富岳」で、富士通など4者が開発へ