ファンリードは、製薬業界に特化したChatGPT搭載のSaaS型・AIナレッジマネジメントシステム「STiV(スティーブ)」β版をリリースした。品質保証・薬事業務での膨大なデータ管理や情報検索の煩雑さ、さらに属人化しやすい「暗黙知」に対して、AIのサジェストにより業務効率化を実現する。


●品質保証・薬事部門の業務効率化を実現
 ファンリードでは、製薬業界を中心に50社以上にヒアリングを進めてきたなかで、品質保証部門では「法令や関連文献などのデータ管理が煩雑となり、参照する際の検索の難易度が高い。またそうした知識・技術の継承が難しい」、薬事部門では「薬事申請・照会に必要な膨大なデータが整理されておらず、検索ができるようになっていない」といった業務課題を抱えており、AIナレッジマネジメントへの強いニーズがあることを把握したという。
 そこで今回、これらの業務課題を解決する目的で「STiV」β版を開発した。「STiV」という名称は、「Share and Transform into Value(共有して価値に転換する)」という意味を表している。
 「STiV」は、各企業が自社内に保有している多数のデータと、製薬業界の法令や関連文献などの膨大なデータを紐づけて、シームレスな検索を可能にする業界特化のエンタープライズサーチ。品質保証や薬事業務でのナレッジ活用に最適化した高い情報検索力を利用しやすい価格で提供することによって、業務負荷を軽減し、暗黙知の継承を可能にする。
 SaaS型システムのため、クラウド環境で低コストを実現。柔軟かつスピーディーに機能を高度化することができる。また、ChatGPTを活用したAI・機械学習を搭載しており、高精度の情報検索が可能となっている。

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