東急電鉄は、有料座席指定サービス「Q SEAT」を東横線で8月10日から開始する。大井町線に続く第2弾となり、対象区間の「渋谷~菊名」間は乗車・降車とも可能、東急東横線「横浜」駅から、相互直通運転する横浜高速鉄道みなとみらい線の「元町・中華街」駅までの間は、有料座席券の要らないフリー乗降区間となる。


●JR東日本「グリーン車」に相当する「Q SEAT」がついに開始!
 東急電鉄では、中期事業戦略で掲げている「都市交通における快適性の向上と課題の解決」を目指し、乗車人数が多く、着席ニーズの高い東横線で、クロスシート中心の有料座席指定サービスの提供を開始する。
 Q SEATを提供する列車は、平日夜の最混雑時間帯を避けた19時30以降の時間帯の計5本(いずれも渋谷発元町・中華街行き急行/30分間隔)。5050系(10両編成)の4・5号車の側面に「Q SEAT」と入った車両が目印となる。座席数は1両45席(クロスシート36席・ロングシート9席)ずつの計90席。Q SEATは既存車両よりも広い座席、車内Wi-Fi、電源コンセント、カップホルダー(一部座席)を完備しており、インターネットに接続してパソコン作業や動画鑑賞をするなど、通勤時間を有効活用できる。
 購入・支払いは乗車当日に専用サイト「Qシートチケットレスサービス」(東横線向けは7月末オープン)でのクレジットカード決済または東横線 急行停車駅の駅窓口(現金払い)。指定料金は大人・小人とも500円。車内で列車指定券の販売は行わない。なお、側面に「Q SEAT」と入った車両は通常はロングシートで、対象時間帯以外は追加料金なしに自由に乗降できる。
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