【こっそりミームを教えます・112】 ネットで浸透・拡散するミームの多くにはネット用語そのものも存在する。今回紹介するのはSNSに登場した「草超えて森」。
どうやら、ネット上でお馴染みとなった「草」は「森」へとレベルアップしているようだ。

●草・森・アマゾンと笑いの程度がレベル分けして表現できるように
 最近、若者のSNSで頻繁に見かけるようになったネット用語「草(くさ)」。文末だけでなく「草生える」「草不可避」など文章の一部として用いられ、「笑えるよね」「笑えるでしょ?」といったニュアンスを持つ。そんな笑いの表現「草」が「草超えて森」に。「笑い」のレベルが進化している。
 もともとネットスラングとしての「笑い」の表現は「笑」「(笑)」などが単純に笑い話の締めにスタンプ的な感覚として浸透した。それが「w」(笑の頭文字)として定着するように。「wwwww」などと連続で使われ始めると、それが道端に生えた草のように見えるというところから「草」が誕生した。
 基本的には笑いを表す意味合いだが、皮肉や批判、嘲笑が込められているケースもある。また、「笑えない」ことを「草も生えない」と表現するなど「草」の使用はバリエーションが豊富だ。そんな「草」をTikTokerのけんちょすさんが「草こえて森こえてアマゾンこえてマダガスカル」と発信。
 草より規模の大きい森=「大笑い」「爆笑」という意味で、「草超えて森」は草よりも笑いの程度が大きいことを言い表す。
さらに大きな笑いはアマゾンとなる。すっかり浸透し定着したミームだからこその進化と言えるのだろうか。(フリーライター・井原亘)
「草超えて森」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード
・フォンテーヌ
・高尾くん
・パイモン
・TOBE
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

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