20年9月の有線スピーカーの販売台数を「100.0」として、指数を算出したところ、右肩下がりで推移。23年8月には54.1とほぼ半減していることが分かった。翌9月は60.6まで若干戻したものの、依然として厳しい状況であることには変わりない。また、Bluetoothなどで接続できるワイヤレススピーカー市場も縮小傾向ではあるが、有線スピーカーほどの落ち込みをみせていない。
そんな有線スピーカー市場ではあるが、メーカー別の販売台数シェアを算出したところ、直近2か月でサウンドファンのシェアが急増している。BCNランキングにおける同社の製品は「ミライスピーカーホーム」の1製品のみだが、同社のシェアは23年8月の2.6%から9.5%へと7ポイントほど躍進。同製品は高齢者をターゲットに、テレビの音を聞こえやすくするというコンセプトを基に開発された商品だ。
少し前から、高齢者をターゲットにしたテレビ用のスピーカーは雑誌やテレビの情報番組などでも取り上げられている。今後もこうした製品群の需要は一定数見込めるだろう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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