LEDスタンドライト市場における需要は直近3年で7割程度まで減少していることが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」により明らかとなった。メーカー別ではオーム電機がシェアを伸ばし、首位を独走している。


 2021年1月のLEDスタンドライトの販売台数を「100.0」として指数を算出した。同市場では3月と12月に指数が跳ね上がる一方、7月や8月に年間での指数が最低を記録するということも分かった。こうした動きを繰り返しながらも、市場における需要は減少している。ただし、23年11月は70.7まで盛り返しており、12月には前年を上回る水準に達する可能性も出てきている。
 メーカー別の販売台数シェアでは、オーム電機が首位を独走している状態だ。同社のシェアは22年1月に33.4%で、その後じりじりと右肩上がりに推移、23年5月には47.1%と5割目前に迫った。
しかし、翌月以降若干シェアを落とし11月は40.8%だった。アイリスオーヤマとパナソニック、ヤザワコーポレーションの3社は2位争いを展開。アイリスオーヤマは23年5月以降シェアを伸ばし、11月にはパナソニックとヤザワコーポレーションを引き離している。この動きの裏には平均単価の差が影響していると言えそうだ。ヤザワコーポレーションは22年1月以降平均単価は上昇しているが、アイリスオーヤマはシェアを伸ばし始めた23年5月以降、平均単価が下落し続け、23年11月は最も安値となっている。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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