【飲酒しながらダイエット・4】蕎麦屋の塩胡椒で焼かれた鴨肉に熱燗を合わせるのも好きですが、イタリアンの鴨ローストをワインで流すのも好きです。いずれも付け合わせに長ネギがあり、その異常な旨さは酒との相性も抜群です。
つまり、鴨肉の油で焼かれた長ネギを味わうために鴨をオーダーし続けています。このように酒をやめる気が一切ない筆者は40代後半、仕事がデスクワーク、そして毎日飲酒。この連載記事は、そんな筆者が半年で8キロ減量した体験談です。

●前回までの振り返り
 6.6kg以上の体重減量を目指し、エアロバイクで運動を開始。ダイエットを習慣化して開始2カ月で、まずは2kgの減量に成功。飲酒をやめることなく減量が進み、継続した運動によって体力の向上も実感します。
最終回の今回は、「ダイエットの成果~持続可能なライフスタイル」についてお届けします。
●ダイエットの結果は?
 エアロバイク開始から2カ月目以降、月次で約2kgごとに減量が進みます。スルスルと減っていく体重の遷移は、ダイエットに対する「やる気」の向上にもつながります。エアロバイク中に観ているアニメの中毒性も相まってストレスなく継続することができました。その結果、開始5カ月目に減量目標である体重6.6kg減を達成し、6カ月目に8.1kgの減量まで進みました(なお8.1kg以上は減りませんでした)。
 ダイエットのきっかけとなった「中性脂肪」の値は、投薬治療後2カ月で正常値に戻りました。
完全にケミカルパワーの賜物(薬ってすごい)です。正常化した後も定期的に通院して自分の身体数値を測定し続けていますが、数値が悪化することはありません。
 ダイエットは体重の減量のみならず、さまざまなメリットをもたらし、デメリットもありました。
●ダイエットのメリット1:圧倒的に体感できた体力の向上
 エアロバイクを続けたことによるメリットの一つが、「体力の向上」です。例えば、当社が販売する日本酒器「hiyakan PRO」のキッティング作業(出荷前の検証・梱包作業)は終日、「立ち作業」で行います。ダイエット以前は作業が終わると、クタクタに疲れ果てておりました。
しかしダイエット後は悠々とこなすことができるようになり、出張やイベントなども同様に疲れを感じず過ごせます。これは大きな恩恵であり、単純に暮らしやすくなりました。
●ダイエットのメリット2:メンタルが強くなった
 エアロバイクで体力と筋肉を手に入れると、不思議と心に余裕が生まれてきました。「腹が据わる」、という表現が一番近い感覚でしょうか。「急がば回れ」「果報は寝て待て」的な発想でトラブルに対峙することができ、問題なく対応できています。仕事に騒ぎはつきもので、厳しい状況時に相変わらず脂汗が滲みますが、「大丈夫、大丈夫」と不安を逃すことがうまくなりました(実際は「大丈夫」な根拠などは何もないのですが)。

 一見「グータラ」と紙一重の発想ながら、テンパリつつも肝がグータラしているのは良いことなのかもしれません。「グータラ万歳!」。この恩恵を受けるためにも、体力・筋力・メンタルの三つを保持し続けようと決めました。
●ダイエットのメリット3:見た目の変化
 8kg程度の減量だと見た目に劇的な変化はありませんが、500gのステーキで16枚分の肉がなくなったのと同様なので、服のサイズは1サイズダウンしました。腹まわりの脂肪が横腹から減り始め、全身の表面にあった脂肪はだいぶ落ちました。しかし内脂肪を減らすには運動量が足りないようで、ペタンコ腹にはなりませんでした。

 またエアロバイクとプロテイン摂取の効果によるものか、腹に6パックが現れました。ある程度脂肪を保持したままガタイが良くなったので、40万年前の化石人類のようです(ネアンデルタール化と呼ぶ)。食生活を見直し運動量を増やせば、さらなる減量が見込めますが、それはいたしません。
●ダイエットのデメリット:風邪をひきやすくなった(気がする)
 「馬鹿は風邪をひかない」という言い伝えにある通り、筆者はここ10年ほど風邪をひくことはありませんでした。しかし、8kgの減量後から風邪をひくようになりました。賢くなったとは思えず、「脂肪を減らしたせいで免疫力が落ちているのでは……」と勝手な予想をしていますが、脂肪は人間のエネルギー源なので関係はあるのかもしれません。
因果関係は疑わしいですが、減量で発生した唯一のデメリットです。
●おわりに~持続可能かつ健康的なライフスタイルとは?~
 旨い酒を飲みたい、体力を維持したい、タフな心を持ち続けたい、そのために減量後も今までエアロバイクを続けています。欲望を叶えるための行動は、苦労を感じません。それは、筆者が欲にまみれているからです。したがって欲がある間は、このエアロバイクは持続可能だと考えています。大切な本能である欲を肯定し、欲を実現するためにはどうしたらいいのかを考え行動していくことが、持続可能で健康的なライフスタイルだと気づきました。
●今回のピックアップ酒:黒澤酒造 白樺ジン
 黒澤酒造が醸すボタニカル素材を複雑に配合した白樺ジン。ボトルを開けた直後から白樺の香りがほとばしります。強めなボタニカルフレーバーは森林や焚き火の香りを思わせ、自宅にいながらアウトドアでのチルアウトを疑似体験できる貴重な酒。灯りを薄暗くし、好きな音楽を流しながら飲むジンソーダは至福です。
 黒澤酒造は、所在地が「長野県南佐久郡佐久穂町穂積1400」、電話番号が「0267-88-2002」。1858年、全国の酒造場の中でも屈指の高所に立地している長野県佐久穂で創業。厳しくも恵まれた自然と澄んだ空気、冷涼な気候、そして良質で水量豊富な軟水の千曲川伏流水(自社井戸)を活かし、手間のかかる伝統製法「きもと造り」による濃醇辛口の酒を醸している。(ナードワード社・國安淳史)
國安淳史
ナードワード社 代表取締役。外資系IT企業、ヘルスケアメーカー、PC周辺機器メーカーで一貫してデザイン/Web事業/商品企画に携わった後、2018年にWeb・各種デザイン制作、商品企画などを提供するナードワード社を設立。趣味は音楽、読書、飲酒。
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