【こっそりミームを教えます・157】 「特級呪物」といえば、「週刊少年ジャンプ」で連載中の漫画「呪術廻戦」に登場する架空のアイテムだ。しかしネット上では、身近にあるものを指して「特級呪物」と呼ぶネットスラングが流行しているという。
一体どういうことなのか、「特級呪物」の意味やネットスラングとしての使われ方について詳しく見ていこう。

●作品の世界を超えた恐ろしい「特級呪物」たち…
 「呪術廻戦」には呪いが込められた「呪物」と呼ばれるアイテムが登場するが、その中でも特に強い力を持ち、取り扱いが極めて難しい「呪物」のことを「特級呪物」と呼ぶ。主人公の虎杖悠仁が飲み込んだ「両面宿儺の指」や、五条悟を封印するのに使用した「獄門疆」が該当し、強い力を発揮するが大きな代償を伴う、いわくつきのアイテムとして描かれている。
 これが転じて同じような効力を持つもの、例えば力は強いが代償や副作用を負うもの、あるだけで周囲に悪影響を及ぼすものを指す表現としてネットスラング化したようだ。さらに「黒歴史に関わるもの」や「見た目がヤバいもの」など、ネガティブなものや変なもの、いわくつきのものをネタっぽく表す時にも使われるようになったという。
 黒歴史系だと、「実家を掃除していたら中学生の時に書いていた小説がでてきた」などの時にも「特級呪物を発見してしまった」というように使う。
 「呪術廻戦」以外の作品にも、関わるとヤバいものや性能はすごいけど依存性が高いといった「特級呪物」は登場する。例えば「リング」の「呪いのビデオ」などは、印象そのままに「特級呪物」扱いされている。また、「ONE PIECE」の「三代鬼徹」や「閻魔」も、切れ味が鋭いが持ち主の力を吸うなどの理由で「特級呪物」と呼べるだろう。
 フィクションの世界のアイテムが実在していたとすれば大変な事件だが、匹敵する危険度の黒歴史という意味では他人事ではない人も多いはず。「特級呪物」の取り扱いにはくれぐれも気を付けてほしい。(フリーライター・井原亘)
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。
現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
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