ヤマダ電機は9月29日、神奈川県横浜市中区の「ヤマダ電機 テックランド 新山下店」を「家電住まいる館 YAMADA 新山下店」としてリニューアルオープンした。9月8日に開店した「家電住まいる館 YAMADA シーサイドひたちなか店」に続く、従来の家電販売にとどまらない、ライフスタイルに合わせたトータルコーディネートショップ「家電住まいる館」の2店舗目となる。


 「家電住まいる館」のコンセプトは「『家電から快適住環境』をトータルコーディネート提案する店」。2階では家電、3階ではインテリアや家具、リフォームなどを取り扱う。さらに、カフェを併設し、ゆっくりとくつろげるようにした。
 佐藤俊介店長は「旧店舗の改装というよりも、新たな店を一からつくり直した。20~30代の女性も入りやすい店づくりを目指しており、明るさを重視していた店内照明を間接照明に変えることで、お客様からは落ち着いた雰囲気になったとの声をいただいている」と、店舗の特徴を説明する。
 従業員の体制も一新。商品ジャンルごとに担当を割り振るのではなく、どのような問い合わせにも応えられる従業員を養成し、一人の従業員が顧客に対して家電から家具まで住環境のすべてを提案できるようにした。例えば、テレビの購入を検討する顧客には、テレビ台だけでなくソファやカーテンまで一人で案内するといった環境一式の提案で、客単価のアップを図る。制服も統一している。
 2階は商品棚が低く、冷蔵庫やエアコンなどの大型家電も壁面に寄せているため、見通しのいい売り場になっている。テレビ売り場にはソファを設置しており、両商品を同時に提案できるよう工夫している。マッサージチェアコーナーは一台ずつパーテーションで区切っており、落ち着いて商品の使い心地を試せる。

 直営カフェのある3階は、電球色の照明と木目調の床で、落ち着いた雰囲気を演出。インテリア雑貨や家具だけでなく、リフォーム、不動産全般について相談できる「ヤマダ不動産」まで備え、「家電住まいる館」の名称の通り、住まいに関するすべてを提案できる。
 佐藤店長は「プレオープンの際には、今までいらっしゃらなかった客層が訪れていた。店舗の近くには公園や博物館などがあり、観光客が多く訪れる。ついでに寄っていただければ、全国各地からの来店客も見込めるはず」と、展望を語った。
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