●上半期、FCCLがNECを追い抜きトップに
「上半期No.1メーカー」は、実売データ(POSデータ)をもとに、部門(ジャンル)ごとに年間販売数量が累計1位の企業を表彰する「BCN AWARD 2025」の中間発表となる。
全107カテゴリでみた実売状況によると、今年上半期、販売数量は前年同期比94.8%と5.2ポイント減となったものの、販売金額は同99.6%と、価格上昇の影響でほぼ前年並みを維持。物価上昇に加え、34年ぶりに一時1ドル160円台まで進んだ円安が製品価格に波及した結果となった。
今回から新設したAndroidスマートフォンでは、23年5月発売の「Pixel 7a」や「Pixel 8」「Pixel 8a」がヒットしたGoogleが22.4%で首位を獲得。2位のシャープには5.1ポイントの差をつけた。
前年からトップが交代したカテゴリをみると、ノートPCは、23年まで13年連続1位を獲得していたNECに代わって富士通クライアントコンピューティング(FCCL)がシェア27.4%でNo.1を奪取。また、有機ELテレビでシャープがトップで、液晶テレビ(4K未満)・液晶テレビ(4K以上)は、TVS REGZAがトップに立っている。
一方、ソフトウェア(PC用ソフト)では、セキュリティソフトにおいて、ノートンライフロックがトレンドマイクロを抜いて上半期のNo.1となった。このほか、デジタルカメラ(ミラーレス一眼)は、23年トップのソニーがシェア36.0%で引き続き1位を獲得。サウンド関連ソフト・ユーティリティソフトでは、23年トップのAHSが引き続きNo.1を獲得した。
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