この決定に先立ち、デジタル庁では、マイナンバーカードや電子車検証などに搭載されたICチップやICタグをスマートフォン(スマホ)で読み取って取得した情報を行政手続きにおける電子申請などに活用する際の注意点について、マイナンバーカードを例にWebサイトで解説している。
●機種ごとに異なる「読み取り位置(かざす位置)」に注意!
スマホは機種によって、マイナンバーカードなどのICカードをかざす位置が異なる場合があり、自身が使用している機種のかざすべき位置を把握していないと、読み取りがうまくいかない場合がある。各機種のかざす位置は、公的個人認証サービス ポータルサイト(https://www.jpki.go.jp/prepare/reader_writer/android.html)でメーカーごとに確認可能。特にiPhone以外の機種を利用している場合、事前に読み取り位置を確認しておいたほうがいいだろう。
また、読み取り時の注意点として、読み取りが完了するまでに5秒以上かかる場合があるため、パスワード入力から読取完了までスマホとマイナンバーカードをピッタリあて続けるようアドバイスしている。
そのほか、金属の机の上では読み取れない場合があること、カバー類を外すと読み取りやすくなる場合があること、読み取り時には充電やイヤホンなどのケーブルをはずすこと、Androidの場合はNFC/おサイフケータイ機能をオンにしておくことを注意点として挙げている。
なお、対面での本人確認の際もマイナンバーカードなどのICチップを読み取りによる本人確認を義務化するが、事業者側の負担軽減のため、マイナンバーカードのICチップを事業者のスマホで読み取り、真正な券面であることを確認することができる「マイナンバーカード対面確認アプリ」をデジタル庁が開発、8月下旬にリリースする予定となっている。
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