「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」を試用。
上が151、下が95と、結構な高血圧であることが発覚
緑色の光を発して血流を計測し、心拍数を測るところまでは理解できる。それぐらいの機能なら余裕でスマートウォッチに入るだろう。しかし血圧計となると話は別だ。
6月の健康診断では、
血圧だけはA判定で安心していたのだが……
新製品は自動測定機能もあり、15分間隔から1時間間隔まで、5種類の測定間隔で24時間自動的に血圧を測定することもできる。もちろん、計測の度にベルトに空気を送り込んで手首を圧迫することになる。これは正直、かなりうざったい。
空気が入る特殊なベルトで血圧を測定する。
装着してみると、それほど大げさではなく、
普通のスマートウォッチに近い感覚で使用できそうだ
具体的な利用方法として、ファーウェイジャパン、端末統括本部マーケティング部の中野彩子 PRマネージャーは「まだ血圧の測定カレンダーのようなものを用意しているわけではない」としているが、医療機器認証も受けており、計測データは医師に相談する際にも利用可能だ。今後は、頻繁に測定できる利点を利用して、さまざまな予防医療に役立てることができそうだ。このスマートウォッチ一つで、さまざまな身体データ、いわゆるバイタルデータが集積される。データはクラウドに送られスマホで管理したり、家族で共有したりすることも可能だ。クラウドでのデータ管理となると、セキュリティーが心配になるところだが、現在は「セキュリティーをしっかり維持したうえ、中国以外の海外サーバーで管理している」(中野PRマネージャー)という。究極の個人情報ともいえるバイタルデータ。どこでどのように管理されているか、一応は知ったうえで利用したほうがいいだろう。
身に着ける健康管理デバイスとして最もふさわしいのは、やはり違和感なく利用できる腕時計型だろう。最近では、スマートウォッチをトラックドライバーの事故防止や健康管理に役立てるサービスも稼働している。そう遠くない将来、個人レベルでも健康管理の要として活用されるようになりそうだ。AIと組み合わせれば、ライフスタイルそのものをコントロールするようになるかもしれない。とはいえ、もうちょっと運動しろだの酒を控えろだの野菜を摂れだのと「アドバイス」を、時計にチクチク言われるような世界は勘弁してほしいものだが。(BCN・道越一郎)
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