我が家では旅の準備は私の仕事です。今回は小学2年生と5歳の姉妹、夫と私による久しぶりの海外旅行。
●家族のキャラクター紹介
私たち一家は横浜で暮らす、長女(8歳)・次女(5歳)と40代夫婦の4人家族です。子供たちは動物が大好きで、ものづくりも大好きな元気いっぱいのおしゃべり姉妹です。
そんな好奇心旺盛な子供と一緒になってたくさんの体験ができるチャンスは、「子供が幼い今しかない!」と思い、大型連休のたびに旅行に出かけています。
●どこに、どんな旅をする予定だったか?
コロナ禍以降、慎重になってなかなか行けなかった海外へ、2024年の夏に行くことにしました。次女にとっては初めての海外旅行です。40代半ばの夫婦は体力も衰え、リゾート地や大人の街でゆっくり、のんびりしたい気持ちは大いにあります。
しかし、ふと私自身の幼少期の頃を思い返すと、「漁師が営む民宿で食べたウニの殻が動いていた」とか、「牧場でヤギにお気に入りの服を噛みちぎられた」など、何らかの実体験と結びついている思い出はとても鮮明に残っているものです。
それならば娘たちが興味を持っていることを中心に、旅先でしかできない体験ができる旅にしたい。そうだ、大自然の中で動物たちにもたくさん触れられそうなプーケットに行こう!と考えました。
●例えば、今までこんな旅をしてきた。
「せっかくなら好きなことを旅先でも存分に体験させてあげたい。」
そんな思いから過去には、絵本で「ジェットフォイル」という高速船を知り、子供たちが見たいと言えば佐渡島へ船旅に行き、フラミンゴが大好きと言えばフラミンゴに直接餌付けができる動物園に行きました。
また、秘密基地が作りたいと言えば竹を伐採、ナタで半分に割った竹とロープ、枝葉で基地を作り、端材を削った箸と器で流しそうめんができる里山へ出向くなど、とにかく子供主体の旅を続けてきました。
●旅の準備術はこんな感じ
(1)ガイドブックを手に入れ、地図や見どころをチェック
最新の現地情報や知る人ぞ知るようなスポットはインターネットでいくらでも調べられますが、現地でネットがつながらなかったり、スマホの電池が切れたりすることが心配なアナログ思考の私にとって、「紙」の媒体は大切なお守りです。トラブル時のお助けアイテムともいえます。
また、子供たちにとっても、旅行先の様子を想像しやすく、知りたいときや移動時にいつでも手に取って図鑑のように見ることができるので、我が家には欠かせないアイテムです。
最近のガイドブックは、掲載されている情報をGoogleマップで見られるものもあります。
(2)Instagramの投稿を参考にする
Instagramの検索タブで「プーケット 子連れ」「プーケット 体験」「#子連れプーケット」など、調べたいキーワードを入力して情報を収集します。
(1)(2)で調べた情報を基に、現地に住んでいる子持ち家庭のSNSやブログをチェックしたり、地元の人が訪れる子連れスポットをリサーチしたり、ホテルを選んだりしました。なるべく現地の文化を地元目線で見たいという私の妙なこだわりが発動した結果です。
(3)Tabioriでしおりづくり
旅先での予定はゆとりのある構成にしながらも、そこでしかできない体験を詰め込めるように、分刻みで計画しておきたい――。そんな考えの私に必須なのが、しおりアプリ「Tabiori」です。
Tabioriは、旅のしおりを作成して同行者(我が家の場合は夫)と共有して、同時に編集できます。
調べた情報や予約内容などをお互いに入力したり、編集したりできるので、離れた場所で旅行の内容を相談したり、確認したりできます。手元にTabioriさえあれば、簡単に情報を共有できる快適なツールです。
また、過去の旅のしおりも保存されるので、後から思い出として見返すこともできます。予定に合わせて開始や終了時間を設定でき、登録した画像を一覧で見ることもできます。
さらに、予定ごとにURLや地図、画像を登録できるので、行き先の情報を確認したい時に、他のアプリを使ってイチから検索しなくても、Tabiori一つで旅行先の情報が確認できるのはとても便利です。
旅行中は同行者と位置情報を共有できるので、別行動をとる時にもとても助かります。
ただし、URLや位置情報はオンライン環境下でしか反映されないので、海外で使用する場合はグローバルWi-Fiなどでアクセス環境を整えておくことが大切です。
ノート機能では複数枚の画像を保存できます。現地で提示が必要な予約画面などをあらかじめスクリーンショットして保存しておくなどして、ノートに登録しておきます。
チェックリストでは、持ち物を、すること別に入力できるので、旅行中のお土産リストとしても使えます。
●Tabioriで立てたプーケット旅行の物語
では、実際にTabioriで立てたプーケット旅行の内容を、スケジュールに沿って紹介していきます。
【1日目】
初日の移動日は、久しぶりの海外旅行だったので不安でいっぱいです。
空港にはあらかじめホテル送迎を予約しており、日本語でのやり取りだったため、安心してホテルに到着できました。空港への到着時刻が夜遅かったこともあり、ホテルはプーケット国際空港からほど近いJWマリオットプーケットリゾート&スパを予約して宿泊しました。
【2~3日目】
ホテルの敷地内にはウミガメの保護施設やプライベートビーチ、プール、キッズクラブなどがあり、多岐にわたるワークショップが毎日催されます。
広大な敷地を散歩しながら、現地にしかいない野生の鳥やトカゲを見つけては画像を検索。次女は海岸でバケツいっぱいに貝殻を拾い、長女は貝の標本づくりを夏休みの自由研究にすると意気込み、コウイカの骨を発見して大喜びしていました。
子供たちがキッズクラブでクラフトバッグや貝殻の写真立てなどを作って過ごしている間、大人2人は日頃の疲れを癒し、のんびりと過ごす時間も持てました。
【4日目】
プーケットの中心部、パトンのダイヤモンドクリフホテルへ移動しました。日本人スタッフが常駐しているため、夕食や送迎の予約もお願いでき、快適に過ごせました。
パトンの街を散策する際、移動に使った初めてのトゥクトゥクでは、助手席に座っていた少女と娘たちが、窓越しに手を合わせたり、ジェスチャーで遊んだりして思い出深い経験ができました。
【5日目】
離島のカイ島ツアーに参加しました。
【6日目】
ここに来て、雨季の洗礼を受けました。豪雨に見舞われ、海岸で乗馬する一大イベントが中止に。代わりに、ホテル内のキッズスペースで絵付けやバティック染めを体験しました。
午後はタイガーパークで子供の虎と写真撮影。最終夜の夕食は、大自然に佇む「スリーモンキーズレストラン」で、これまでの旅を家族で振り返りながら過ごしました。
【7日目】
最終日です。「この旅行で一番心に刻んでほしいと思う体験を。」と思い、象の保護施設であるエレファントリタイアメントパークへ向かいました。
サーカスや観光産業で搾取された象が、リタイアした後に保護する施設で、観光客が象のお世話することにお金を払い、保護環境を保全する施設です。
象使いの方は誰もカマを持たず、象は鎖につながれることもなく、とてもやさしい環境でした。
半日かけて泥まみれ、びしょ濡れになりながら象を洗ったり餌を作って与えたりする貴重な経験は、家族みんなで目を輝かせながら夢中になった時間でした。こうして大満足で幸せいっぱいの中、帰途に就きました。
【おまけ】
帰宅後も旅は続きました。プーケットでせっかく拾った貝が図鑑に載っていないものばかりで困り果てた長女は、真鶴にある「遠藤貝類博物館」という貝の博物館に出向き、学芸員さんとマンツーマンで、拾った貝を3時間がかりで調べあげて標本づくりを完成させました。
今後の我が家の子連れ家族旅行は、岡本太郎に心酔している次女のために「太陽の塔」へ。また、九州九県を制覇するという計画もあります。その際にもTabioriを使って家族みんなで、喜びいっぱいのゆたかな旅行計画を練りたいと思います。(朝かなえ)
■Profile
朝かなえ
2人の娘(8歳・5歳)の子育てに奔走する、京都生まれ横浜在住の主婦。服飾専門学校卒業後、アパレル業界で販売や商品企画に携わる。一人暮らしを機に料理に没頭し、元料理人に弟子入り。30歳を目前に上京し、大手外食産業に転職。
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家族みんながうれしくなる旅程決めと、しおりアプリ「Tabiori」を使った快適な事前準備術をご紹介します。「GWはかなわなかったけど夏休みこそは!」と思っている方の参考なるとうれしいです。
●家族のキャラクター紹介
私たち一家は横浜で暮らす、長女(8歳)・次女(5歳)と40代夫婦の4人家族です。子供たちは動物が大好きで、ものづくりも大好きな元気いっぱいのおしゃべり姉妹です。
そんな好奇心旺盛な子供と一緒になってたくさんの体験ができるチャンスは、「子供が幼い今しかない!」と思い、大型連休のたびに旅行に出かけています。
●どこに、どんな旅をする予定だったか?
コロナ禍以降、慎重になってなかなか行けなかった海外へ、2024年の夏に行くことにしました。次女にとっては初めての海外旅行です。40代半ばの夫婦は体力も衰え、リゾート地や大人の街でゆっくり、のんびりしたい気持ちは大いにあります。
しかし、ふと私自身の幼少期の頃を思い返すと、「漁師が営む民宿で食べたウニの殻が動いていた」とか、「牧場でヤギにお気に入りの服を噛みちぎられた」など、何らかの実体験と結びついている思い出はとても鮮明に残っているものです。
それならば娘たちが興味を持っていることを中心に、旅先でしかできない体験ができる旅にしたい。そうだ、大自然の中で動物たちにもたくさん触れられそうなプーケットに行こう!と考えました。
●例えば、今までこんな旅をしてきた。
「せっかくなら好きなことを旅先でも存分に体験させてあげたい。」
そんな思いから過去には、絵本で「ジェットフォイル」という高速船を知り、子供たちが見たいと言えば佐渡島へ船旅に行き、フラミンゴが大好きと言えばフラミンゴに直接餌付けができる動物園に行きました。
また、秘密基地が作りたいと言えば竹を伐採、ナタで半分に割った竹とロープ、枝葉で基地を作り、端材を削った箸と器で流しそうめんができる里山へ出向くなど、とにかく子供主体の旅を続けてきました。
●旅の準備術はこんな感じ
(1)ガイドブックを手に入れ、地図や見どころをチェック
最新の現地情報や知る人ぞ知るようなスポットはインターネットでいくらでも調べられますが、現地でネットがつながらなかったり、スマホの電池が切れたりすることが心配なアナログ思考の私にとって、「紙」の媒体は大切なお守りです。トラブル時のお助けアイテムともいえます。
また、子供たちにとっても、旅行先の様子を想像しやすく、知りたいときや移動時にいつでも手に取って図鑑のように見ることができるので、我が家には欠かせないアイテムです。
最近のガイドブックは、掲載されている情報をGoogleマップで見られるものもあります。
(2)Instagramの投稿を参考にする
Instagramの検索タブで「プーケット 子連れ」「プーケット 体験」「#子連れプーケット」など、調べたいキーワードを入力して情報を収集します。
(1)(2)で調べた情報を基に、現地に住んでいる子持ち家庭のSNSやブログをチェックしたり、地元の人が訪れる子連れスポットをリサーチしたり、ホテルを選んだりしました。なるべく現地の文化を地元目線で見たいという私の妙なこだわりが発動した結果です。
(3)Tabioriでしおりづくり
旅先での予定はゆとりのある構成にしながらも、そこでしかできない体験を詰め込めるように、分刻みで計画しておきたい――。そんな考えの私に必須なのが、しおりアプリ「Tabiori」です。
Tabioriは、旅のしおりを作成して同行者(我が家の場合は夫)と共有して、同時に編集できます。
調べた情報や予約内容などをお互いに入力したり、編集したりできるので、離れた場所で旅行の内容を相談したり、確認したりできます。手元にTabioriさえあれば、簡単に情報を共有できる快適なツールです。
また、過去の旅のしおりも保存されるので、後から思い出として見返すこともできます。予定に合わせて開始や終了時間を設定でき、登録した画像を一覧で見ることもできます。
さらに、予定ごとにURLや地図、画像を登録できるので、行き先の情報を確認したい時に、他のアプリを使ってイチから検索しなくても、Tabiori一つで旅行先の情報が確認できるのはとても便利です。
旅行中は同行者と位置情報を共有できるので、別行動をとる時にもとても助かります。
ただし、URLや位置情報はオンライン環境下でしか反映されないので、海外で使用する場合はグローバルWi-Fiなどでアクセス環境を整えておくことが大切です。
ノート機能では複数枚の画像を保存できます。現地で提示が必要な予約画面などをあらかじめスクリーンショットして保存しておくなどして、ノートに登録しておきます。
チェックリストでは、持ち物を、すること別に入力できるので、旅行中のお土産リストとしても使えます。
●Tabioriで立てたプーケット旅行の物語
では、実際にTabioriで立てたプーケット旅行の内容を、スケジュールに沿って紹介していきます。
【1日目】
初日の移動日は、久しぶりの海外旅行だったので不安でいっぱいです。
シンガポール空港でのトランジットは、広すぎて右往左往してしまいました。トランジットは1時間強ありましたが、中学生レベルの英語力+トランジット初体験の我が家にとってはとてもタイトでした。
空港にはあらかじめホテル送迎を予約しており、日本語でのやり取りだったため、安心してホテルに到着できました。空港への到着時刻が夜遅かったこともあり、ホテルはプーケット国際空港からほど近いJWマリオットプーケットリゾート&スパを予約して宿泊しました。
【2~3日目】
ホテルの敷地内にはウミガメの保護施設やプライベートビーチ、プール、キッズクラブなどがあり、多岐にわたるワークショップが毎日催されます。
広大な敷地を散歩しながら、現地にしかいない野生の鳥やトカゲを見つけては画像を検索。次女は海岸でバケツいっぱいに貝殻を拾い、長女は貝の標本づくりを夏休みの自由研究にすると意気込み、コウイカの骨を発見して大喜びしていました。
子供たちがキッズクラブでクラフトバッグや貝殻の写真立てなどを作って過ごしている間、大人2人は日頃の疲れを癒し、のんびりと過ごす時間も持てました。
【4日目】
プーケットの中心部、パトンのダイヤモンドクリフホテルへ移動しました。日本人スタッフが常駐しているため、夕食や送迎の予約もお願いでき、快適に過ごせました。
パトンの街を散策する際、移動に使った初めてのトゥクトゥクでは、助手席に座っていた少女と娘たちが、窓越しに手を合わせたり、ジェスチャーで遊んだりして思い出深い経験ができました。
【5日目】
離島のカイ島ツアーに参加しました。
プーケットの夏は雨季真っ只中でしたが、この日は快晴。海も穏やかで澄みわたり、存分に浅瀬に群がる魚たちと戯れることができました。ツアーの参加者はアジア系の方が多かったものの、日本人は我が家だけでした。
【6日目】
ここに来て、雨季の洗礼を受けました。豪雨に見舞われ、海岸で乗馬する一大イベントが中止に。代わりに、ホテル内のキッズスペースで絵付けやバティック染めを体験しました。
午後はタイガーパークで子供の虎と写真撮影。最終夜の夕食は、大自然に佇む「スリーモンキーズレストラン」で、これまでの旅を家族で振り返りながら過ごしました。
【7日目】
最終日です。「この旅行で一番心に刻んでほしいと思う体験を。」と思い、象の保護施設であるエレファントリタイアメントパークへ向かいました。
サーカスや観光産業で搾取された象が、リタイアした後に保護する施設で、観光客が象のお世話することにお金を払い、保護環境を保全する施設です。
象使いの方は誰もカマを持たず、象は鎖につながれることもなく、とてもやさしい環境でした。
参加者は欧米の方がほとんどで、日本人は我が家のみでした。
半日かけて泥まみれ、びしょ濡れになりながら象を洗ったり餌を作って与えたりする貴重な経験は、家族みんなで目を輝かせながら夢中になった時間でした。こうして大満足で幸せいっぱいの中、帰途に就きました。
【おまけ】
帰宅後も旅は続きました。プーケットでせっかく拾った貝が図鑑に載っていないものばかりで困り果てた長女は、真鶴にある「遠藤貝類博物館」という貝の博物館に出向き、学芸員さんとマンツーマンで、拾った貝を3時間がかりで調べあげて標本づくりを完成させました。
今後の我が家の子連れ家族旅行は、岡本太郎に心酔している次女のために「太陽の塔」へ。また、九州九県を制覇するという計画もあります。その際にもTabioriを使って家族みんなで、喜びいっぱいのゆたかな旅行計画を練りたいと思います。(朝かなえ)
■Profile
朝かなえ
2人の娘(8歳・5歳)の子育てに奔走する、京都生まれ横浜在住の主婦。服飾専門学校卒業後、アパレル業界で販売や商品企画に携わる。一人暮らしを機に料理に没頭し、元料理人に弟子入り。30歳を目前に上京し、大手外食産業に転職。
和食店舗統括プランナーとして勤め、結婚を機に退職。長女出産後は育児に専念し、楽しく手抜きのできる、丁寧な暮らしを目指している。
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