ハイセンスジャパンは5月1日から新しいTVCMの放映をスタートした。TVCMに出演したのは同社のブランドアンバサダーである横浜流星さん。
CMでは4月に発売したエアコンと5月発売予定の冷蔵庫などの白物家電をフィーチャーしている。

●新TVCM発表会では出演した横浜流星さんが登壇
 ハイセンスジャパン(以下、ハイセンス)は、新しいTVCMの放映を直前に控えた4月30日に新CM発表会を開催した。TVCMのメインキャラクターは2024年から同社のブランドアンバサダーを務める俳優の横浜流星さんだ。
 ハイセンスでは、昨年も横浜流星さん出演によるTVCMを制作し、放映してきた。そのTVCMは同社のテレビをPRするものだったが、今回の製品は白物家電。『暮らしをハイセンスに』のキーワードで、エアコン篇と冷蔵庫篇、両製品に洗濯機を加えた生活家電総合篇の3本が5月1日からオンエアされている。
 発表会では横浜流星さんが登壇し、トークセッションでは休日の過ごし方やハイセンスの新製品の印象などを語った。
 後述するが、同社の新製品のエアコンにはブラック色のモデルがあり、自宅の部屋のインテリアなどは黒を基調として揃えているという横浜流星さんは、ブラック色のエアコンに興味津々の様子だった。
 同社のYouTube公式チャンネルではオンエア中のTVCMに加え、撮影時のメイキング動画や横浜流星さんのインタビュー動画もアップされている。興味がある向きは、YouTubeのハイセンスジャパン公式チャンネルにアクセスしよう。
●清潔性にこだわったエアコンMシリーズ
 ハイセンスはここ数年、テレビ市場で存在感を高めており、BCNランキングの液晶テレビ(4K以上)では2023年と2024年のいずれも販売台数シェアが2位となっている。
 日本ではテレビメーカーと認識されているハイセンスだが、グローバルでのハイセンスは生活家電もラインアップしている総合家電メーカーであり、ビジネス向けの製品やシステムも展開している。
2024年度の売り上げは約4.5兆円にも達する巨大企業である。
 例えばエアコンの販売先は160カ国に及び、販売台数は1300万台以上という。同様に2024年の冷凍庫を含めた冷蔵庫の生産台数は1900万台以上、洗濯機も1000万台以上で、ハイセンス1社で日本の市場全体を上回る生産や販売実績がある。
 4月中旬から随時発売しているハイセンスの新製品エアコンは2機種。フィルター自動掃除機能を搭載したMシリーズ(冷房能力は2.2kW、2.8kW、4.0kWの3モデル)とベーシックモデルのSシリーズ(同2.2kW、2.5kW、2.8kW、4.0kWの4モデル)の2機種だが、このSシリーズにはブラック色のブラックモデル(同2.2kW、2.8kW、4.0kWの3モデル)があり、室内機だけでなくリモコンもブラック色というモデルだ。
 Mシリーズの主な特徴は、フィルターお掃除機能とどっちも解凍洗浄、内部クリーン、抗菌はっ水フィルターなどで、清潔性にこだわった仕様となっている。
 フィルターお掃除機能は自動でフィルターの汚れを洗浄する機能で、掃除に要する時間はわずか6分。一般的にフィルターの自動お掃除は、動作中に割と大きな運転音がするが、同社の運転音は23dBで非常に静かだという。
 さらにブラシでかき取ったホコリは大容量のダストボックスに落とされるのだが、このダストボックスの容量は600立方cmと大容量。約10年分のホコリを溜めておくことができる。
 各社の自動お掃除機能ではホコリを自動で屋外に排出するタイプもある。手間が掛からないのは確かだが、設置している部屋の配管によってはホコリを屋外に排出できないケースもある。
ダストボックスであれば配管を気にせず機能を使え、しかもMシリーズの大型ダストボックスならホコリを捨てる頻度も少なくて済むので便利だ。
 また、搭載しているフィルターは樹脂に抗菌はっ水素材が練り込んでおり、フィルターに汚れが付着したり細菌が繁殖したりすることを抑え、水洗いで汚れを簡単に洗い流せる。
 どっちも解凍洗浄は熱交換器をマイナス19度に冷やして凍らせた後、一気に溶かして汚れを落とす機能。室内機だけでなく室外機の熱交換器にも同機能を搭載しているので、どっちも解凍洗浄と命名されている。内部クリーンは本体内部に湿気が溜まりやすい冷房や除湿運転の後、内部を乾燥させてカビやニオイの発生を抑制する機能だ。
 また、MシリーズはWi-Fi機能を内蔵し、同社のConnect Lifeアプリと連携すると外からのエアコン操作や部屋の温度が30度以上になると自動運転の開始設定などができる。●ベーシックモデルではブラック色もラインアップ
 ベーシックモデルのSシリーズは、文字どおりエアコンの基本性能をしっかり押さえたシリーズ。フィルターお掃除機能とWi-Fi機能は搭載していないが、それ以外の清潔機能は搭載している。Sシリーズブラックモデルは前述のとおり、本体もリモコンもブラック色のモデルだ。
 昨今、部屋をモノトーンで統一したいというニーズが高くなっている傾向が見られる。生活家電においても本体をブラック色にした製品が増えており、ブラック色のエアコンをラインアップしているメーカーもある。
 しかし、それらのモデルはいわゆるミドルクラス以上のグレードのカラーバリエーションで、ベーシック、あるいはスタンダードクラスではない。
つまり、ブラック色は高価格帯モデルなのだ。一方、ハイセンスのSシリーズブラックモデルは、ベーシックモデルで手頃な価格帯である。
 基本機能はSシリーズと同じだが、違う点はMシリーズと同じWi-Fi機能が搭載されていること。スタイリッシュさにアプリ連携での操作性も備えたモデルだ。
 ハイセンスは中国のメーカーである。中国メーカーというと、いまだに安かろう、悪かろうのイメージを持っている人もいるだろう。しかし、日本市場に製品を投入する中国メーカーは、日本の消費者の品質に対する厳しい目を十分に理解し、品質も含めた製品の安全と安心を高める取り組みに注力している。
 ハイセンスの新製品は日本専用の設計で、主要な部品には日系メーカーのものを採用し、日本向けの専用ラインで生産している。製造工程においてもAIを使った画像確認検査などを行い、日本での試験を通して日本の性能基準に達しているのだ。
 高い品質なのに決して高額ではなく、手が届きやすい価格の理由はグローバルで展開しているからである。1台の製品には何百点ものパーツや部材、素材などが使用されている。その中には各国で発売するモデルに共通で使用されるものも多い。

 これらパーツや部材などの調達では、簡単に言うとボリュームディスカウントが可能なのである。なぜなら国内メーカーよりも圧倒的な生産・製造台数があるからだ。
 一つの部品を10万個購入するよりも1000万個購入することでボリュームディスカウントが効く。調達する数が多くなれば、このディスカウントによって1個単位の単価は下がる。調達する量が増えるだけで、部品の品質は10万個でも1000万個でも変わらない。これが、手が届きやすい価格の実現となっているのだ。
 2025年は白物家電を推進していくというハイセンス。横浜流星さんの新TVCMは、その始まりの一歩といえるだろう。
【注目の記事】
ハイセンスジャパン、大阪・関西万博で大画面100V型テレビなどを無償で貸与
ベイスターズ推しが加速するハイセンス、自社製品の冷蔵庫と洗濯機を球団本拠地のハマスタに寄贈
神奈川・川崎市の「ふるさと納税返礼品」にハイセンスジャパンの4K液晶テレビ・冷蔵庫・洗濯機
編集部おすすめ