auじぶん銀行は「預金残高アップ」という条件付きで特別金利を適用するお得な定期預金キャンペーンを実施しています。三井住友銀行の「Olive」も同様に、預金残高アップを達成するとお得になるキャンペーンを実施中です。
前回の記事「円普通預金の金利が高いネット銀行3選」で取り上げたPayPay銀行「預金革命」とあわせて紹介します。

●貯金を預け替えて金利UP!
三井住友銀行「Olive」
 三井住友銀行「Olive」は、大手都市銀行の信頼性を基盤とした新しい個人向け総合金融サービスです。「毎月選べる特典」や「Oliveフレキシブルペイ」の利用で共通ポイントの「Vポイント」がたまり、「ふるさと納税」などの非金融サービスも同じ「Olive」のブランドで展開しています。
 7月1日からスタートした新規口座開設キャンペーンの一つ、「【増やすならOlive】金利最大年2.0%(税引前)相当!6カ月もの円定期預金特別上乗せキャンペーン」では、エントリーの上、Oliveあり・給与受取あり・条件達成で、通常の利息とは別に年1.75%相当のVポイントを進呈します。Vポイントは1ポイント=1円として使えるので、通常金利年0.25%(税引前)+キャンペーン特典1.75%で合計年2.0%(税引前)相当という計算です。
 給与受取なしでも年1.0%相当(通常金利年0.25%+キャンペーン特典0.75%)と十分にお得です。対象となる預入額は100万円まで。キャンペーン終了日は8月31日ですが、先着100万人のため早期終了の可能性もあります。
 条件は、キャンペーン終了日の8月31日23時59分時点で、6月30日23時59分時点に比べ、円預金残高(円普通預金+円定期預金)が増加すること。つまり、他の金融機関から預け替えるなどして、三井住友銀行の預金残高を増やす必要があります。
auじぶん銀行
 auじぶん銀行は「au」ブランドを冠したネット銀行です。「夏の1年もの特別金利+円預金増やすと優遇キャンペーン」では、6月4日~8月31日のキャンペーン期間中に1年もの円定期預金を預け入れると特別金利 年0.85%(税引前)を適用します。

 加えて、期間中、新規で預けた同キャンペーン適用の定期預金の合計金額に対し、8月31日23時59分時点で、6月3日23時59分時点の円預金残高(円普通預金+円定期預金)から増えた分について年0.15%で1年間(365日間)運用した際の利息相当額の現金をプレゼントします。
 現金プレゼントの対象となる上限額は同キャンペーン適用の預入金額。やはりこちらも、最大金利の適用を受けるには、他の金融機関から預け替えるなどして預金残高を増やす必要があります。
PayPay銀行
 PayPay銀行は、スマートフォン(スマホ)決済サービス「PayPay」と組み合わせて便利にお得に利用できるネット銀行です。例えば、7月1~28日に開催する「超PayPay祭」ではPayPayアプリで銀行機能を設定(PayPay銀行の口座を保有の上、PayPayへの情報連携に同意)すると、最大で決済金額の全額(上限10ポイント)が当たる「PayPayスクラッチくじ」の当選確率がアップします。
 2024年末から預金の金利競争に参入。円預金・ドル預金の両方を預け入れると預金金利が年2.0%にアップする「預金革命」に続き、25年3月から円普通預金を預けるだけで金利が最大年0.4%となる定常プログラム「ステップアップ円預金」を開始しました。いつでも引き出せる普通預金のため、金利こそ低いものの、最大年0.4%は業界最高水準です。
●「残高増加」の条件に注意
 今回取り上げた条件付きの円預金(普通預金・定期預金)の高金利(ポイント進呈含む)は、「ゼロ金利解除・金利のある時代の到来」を受けた、顧客獲得・資金流入手段です。
 三井住友銀行「Olive」、auじぶん銀行、PayPay銀行が揃って採用した「預金残高を増やす(保つ)」という条件を満たせる人はごく少数かもしれませんが、使い道の定まっていない余剰資金があるなら、これらの金融機関のキャンペーンにあわせて預け入れるメリットはあるといえるでしょう。
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