おしゃれで機能性にすぐれた家電を展開するブランドとして、近年徐々に知名度を上げているNo.(ノードット)の「Noend(ノーエンド)」。2025年秋に一般販売を予定している電動歯ブラシ「Swing E-Toothbrush(スイング E-トゥースブラシ)」も、同ブランドらしいスタイリッシュなデザインとエッジの効いた性能が魅力の商品に仕上がっています。

 クラウドファンディングサイト「Makuake」で初登場した同製品は目標を大きく上回る金額を調達して話題になりました。何がユーザーからの期待を集めたのか、どのような特徴を持った製品なのか、どんな人におすすめなのか、レビューも交えながら、紹介していきます。
●美容家電カテゴリーでオンリーワンの魅力が光る「Noend」
 No.は日本に拠点を置くスタートアップ企業で、「Noend」というブランドからシャワーヘッドやドライヤー、脱毛器など、美容に関連する家電を多く展開しています。特徴はいずれの製品も、スタイリッシュなデザインを採用していること。そしてこれまで市場になかった新しい価値を提供していることです。
 デザインは、性別を選ばない上品なマットなダークシルバーを基調としているのが特徴的で、同カラーはNoendの代名詞になっています。新しい価値では、例えば、ドライヤーでスティック型のユニークな形状で持ちやすさや収納のしやすさを追求。他社製品と差別化し、オンリーワンの魅力を打ち出しています。
●スイング振動で最適な角度で磨く電動歯ブラシ
 今回紹介するSwing E-Toothbrushも、これまでの製品と同じく、尖った特徴を持っています。さまざまなポイントがありますが、もっとも大きいのが、ブラシが横に大きく振れるスイング振動方式を採用している点です。
 一般的な電動歯ブラシはブラシが細かく振動する製品がほとんどですが、Swing E-Toothbrushは根本から大きく横にスイングします。この設計による利点は、歯を磨くときの角度を45°に自動調整することができることです。

 筆者も初耳だったのですが、45°というのは歯科医師も推奨する歯磨きに最適な角度だそうです。逆にいえば、しっかり磨いているつもりなのに汚れが落ちにくい人は、角度が開きすぎていたり、閉じすぎていたりするのが原因のひとつに考えられます。どれだけ良い電動歯ブラシを使っていても、正しい角度で磨いていない、要するにあまり上手に磨けていないと、宝の持ち腐れというわけです。
 Swing E-Toothbrushは「正しい角度に自動調整してくれる=歯磨きが上手ではない人もうまく磨ける」という製品で、これまで電動歯ブラシを使いこなせずに挫折してきた人にとっては、特に使いやすい1本といえるでしょう。
●長すぎないので手磨き派も安心。省スペース設計もうれしいポイント
 ここからは実際に筆者が使ってみた感想とともに、Swing E-Toothbrushの特徴を深堀りしていきたいと思います。
 まずは、デザインから。Noendはカラーがマットなシルバーが代名詞と先述しましたが、Swing E-Toothbrushも、スタンダードなブラック・ホワイトに加えて、このカラーをラインアップしています。筆者もせっかくなのでシルバーを選択しましたが、ユニークながら洗面所になじむカラーという印象を持ちました。
 個人的に気に入ったのが、長すぎず、ホールド感のあるフォルムです。電動歯ブラシというと、手磨き用の歯ブラシと比べて、長く作られていますが、Swing E-Toothbrushは208mmと短め。また本体は五角形の形状で、安定したグリップ感があります。

 筆者もこれまで何度か電動歯ブラシにトライして挫折してきたのですが、大きかったのが手磨きとの違いです。その点、Swing E-Toothbrushは長すぎないので、磨いている感覚が手磨きに近く、最初からしっかりと磨けているという実感を得ることができました。
 底部が大きいので、本体をそのまま洗面台に置けます。ちょっとした振動で倒れる心配もありませんし、専用の台座が必要ないので省スペースです。あまり洗面所が広くない一人暮らしの方に、特にうれしいポイントかもしれません。
●実際に使って分かった!スイング振動方式の確かな手応え
 電動歯ブラシはさまざまなモードを備えていることも手磨き歯ブラシと異なる点です。ただ、人によっては単純な歯磨きが複雑化することに、難しさを感じるかもしれません。Swing E-Toothbrushのモードはシンプルに、やわらかモード・標準モード・しっかりモードの3モードとなっています。
 スイング角度(45°)や速度、振動数はいずれのモードも同じで、異なるのは横振動の角度です。やわらかモードが4°、標準モードが6°、しっかりモードが8°で、ヘッドの首の振り幅が大きくなります。このあたりは好みで使い分けるイメージです。
 スイング振動が特徴的なSwing E-Toothbrushですが、それとは別に高周波振動も発生させています。
ダブルの振動が汚れを取るパワーを増幅させ、頑固な汚れも、しっかりと浮かせて落とすことができます。
 電動歯ブラシが苦手な人の中には、パワフルな振動で口の中が痛くなるのが嫌という方もいるでしょう。本製品の振動は強力ですが、使ってみると想像していたよりも衝撃は小さく、これまで使ってみた電動歯ブラシより扱いやすいと感じました。
 この理由は専用ブラシの毛先にあります。0.02mmの超極細毛の毛先は柔らかく、歯茎にしっかりと入り込みながらも刺激は最小限に抑えてくれます。もちろん振動自体はあるので、違和感がないかどうかについて個人差はありますが、筆者は想定よりずっと快適に使うことができました。
 ブラシヘッドでもうひとつユニークだと思ったのが、内蔵されているLEDライトです。電源を入れると点灯し、口の中の磨き残しを確認できます。振動による飛び散りがあるので、LEDライトを活用しながら磨くのは少し習熟が必要ですが、使いこなせるようになると磨けているという安心感を高めてくれます。
 Swing E-Toothbrushは一般発売に先駆けて、8月26日から楽天で先行販売を実施しています。価格は1万5800円です。電動歯ブラシとしては、ミドルクラスにあたる価格帯ですが、性能やデザインの満足度はハイエンド並みに感じました。
「電動歯ブラシは自分には合わないのでは?」と考えている人ほど、試してみる価値はあると思います。(OFFICE BIKKURA・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
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