マイナンバーカードは、本人確認書類として利用でき、各種行政手続きのオンライン申請などに役立つカードです。マイナンバーカードを運転免許証や健康保険証などと連携させれば、暮らしが便利になります。


この記事では、マイナンバーカードの概要や連携スケジュール、連携が可能なものについて解説します。マイナンバーカードの使い勝手がいまいちわからないという人は、記事を読んでマイナンバーカードの利便性を把握しましょう。
●マイナンバーカードの連携スケジュール
 マイナンバーカードは、2016年から交付が開始されたICカードです。マイナンバーカードを保持することで、公的な本人確認書類として利用できるほか、さまざまな行政サービスを受けられます。
 また、デジタル社会を実現するために、健康保険証や運転免許証などとの連携も行われています。
 デジタル庁が発表している連携予定スケジュールは、以下の通りです。
●マイナンバーカードとの連携が可能なもの
実際にマイナンバーカードとの連携ができるものには、次のようなものが挙げられます。
・マイナポータル
・運転免許証
・健康保険証
スマートフォン
 ここでは、連携することでできることやメリットなどもあわせて紹介します。
マイナポータル
 マイナポータルとは、政府によって運営されているマイナンバー制度に連動した行政手続き窓口のことです。マイナポータルを利用すれば、PCやスマホを使っていつでも行政手続きを行えます。
 ただし、マイナポータルの利用にはマイナンバーカードが必要です。マイナンバーカードをもとに利用登録することで、マイナポータルの利用が可能になります。

 マイナポータルでは、次のような手続きが可能です。
・健康保険証情報や健診に関する情報などの確認
・年金情報の確認や手続き
・公金受取口座の登録・変更
・確定申告のオンライン申請
・児童手当、介護保険などのオンライン申請
・引っ越し手続き など
運転免許証
 2025年3月から運転免許証もマイナンバーカードと連携可能です。連携すると運転免許証情報がマイナンバーカードにあるICチップに記録されます。
 なお、2025年9月現在、次の3つの運転免許証の持ち方があります。
・運転免許証
・マイナ免許証
・運転免許証とマイナ免許証の2枚持ち
 免許の更新などに行った際に選択を求められるため、覚えておくとよいでしょう。
 マイナ免許証のメリットは、次のようなものです。
・住所や氏名などの変更手続きの負担軽減:市区町村役場と都道府県警の両方 に行っていたが、市区町村役場のみで済む
・免許証更新時のオンライン講習:運転免許センターではなく、スマホなどを 使えば自宅などでオンライン受講できる
・新規免許取得手数料、更新時手数料が安く済む
など
健康保険証
 マイナンバーカードを健康保険証と連携させて、マイナ保険証として利用することも可能です。従来の健康保険証を持ち歩く必要がなくなり、マイナンバーカードがあれば医療機関の受診や薬の受け取りなどを行えます。
 なお、現行の保険証は2024年12月2日に新規発行が終了しています。手元にある有効な健康保険証は、その時点から最長1年間利用可能です。
 また、マイナンバーカードの健康保険証利用登録をしていない場合は、加入している健康保険から郵送される「資格確認書」を使用することで、これまで通り医療機関・薬局を受診できます。
 マイナ保険証を利用することのメリットは、次の通りです。

・診療情報を医療機関間で共有できる:初診の場合でも過去の治療経過や
 処方歴を把握したうえで診察が行える
・高額療養費の申請手続きが不要になる
・医療費控除手続きの手間が減る
・医療情報をマイナポータルから確認できる
スマートフォン
 スマートフォンにマイナンバーカードの電子証明書機能を連携させることも可能です。マイナンバーカードが手元にない場合でも、各種証明書のコンビニ交付サービスの利用やマイナポータルの利用などを行えます。
 対応しているのは、AndroidスマホとiPhoneです。しかし、すべての機種に対応しているわけではありません。対応の可否は、あらかじめ確認するようにしましょう。
●マイナンバーカードと連携させて暮らしを便利にしよう
 マイナンバーカードを運転免許証や健康保険証と連携させることで、多くのメリットが得られます。特に、申請に関わる手続きが簡略化される点は大きなメリットといえるでしょう。
 マイナンバーカードの利便性を把握して、暮らしを便利にしていきましょう。
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