2025年10月に話題になったクレジット/プリペイドカード関連のトピックスを紹介する。一部、11月発表のニュースも取り上げる。


●三井住友カードは「モバイルオーダー」もお得に!
 三井住友カードは、PayPayと三井住友カードユーザーを対象とした「PayPayで三井住友カードを使おう!登録&ご利用で最大1,000%還元キャンペーン」を開始した。期間は26年1月18日まで。
 今年5月に発表した三井住友カードとソフトバンク、PayPayの業務提携に基づくキャンペーンで、条件(PayPayアプリに対象の三井住友カードを登録する、支払い方法を登録したカードに設定してPayPayを500円以上利用する)を満たすと、誰でも100円相当のVポイントがもらえる。
 一方、PayPayとセットで使うと便利でお得なPayPayカードは、Androidスマートフォン(スマホ)向けの「Google Pay」において、これまで対応していなかったJCBブランドについて10月1日から「タッチ決済(JCBのタッチ決済)」に対応した。
 事前にカードを設定したスマホや物理カードをかざして決済する「タッチ決済」を採用する公共交通機関が増えている。
 変わったところでは、今年10月23日から、沖縄県竹富町の西表島と由布島の間を往復する「水牛車」がタッチ決済による乗車サービスを開始した。由布島を象徴する「水牛車」は、訪日外国人観光客を中心に年間約20万人が利用しているという。国際標準のタッチ決済の導入は利用客にとって大きな利便性向上となりそうだ。
 京王電鉄バスと京王バスは10月28日、路線バスの完全キャッシュレス化を進めると発表した。国土交通省が推進する完全キャッシュレスバスの実現に向け、25年度から本格的な取り組みをはじめ、調布営業所管内路線から順次実証運行を開始する。交通系ICカード、タッチ決済、デジタルチケットなどのキャッシュレス決済サービスに加え、定期券も引き続き利用できる。
 また、鉄道事業者11社局(小田急電鉄、小田急箱根、京王電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道、西武鉄道、東急電鉄、東京地下鉄、東京都交通局、東武鉄道、横浜高速鉄道)と、オムロン ソーシアルソリューションズ、三井住友カード、JCB、QUADRACは、クレジットカードなどのタッチ決済による後払い乗車サービスについて、対象となる鉄道事業者11社局を相互に乗り継ぐ利用の実現に向けて検討を開始したと発表した。
26年春以降の開始を目指す。
 現状、タッチ決済による乗車は、同一の鉄道会社内で完結する乗車に限るという制約がある(東急線と横浜高速鉄道みなとみらい線は相互利用可)。この不便さを解消するタッチ決済乗車は、主に訪日外国人観光客向けのサービスだが、導入路線の拡大や利便性の向上は、交通系ICカードへの事前チャージが面倒だと感じている人にとっても朗報となりそうだ。
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