ここ3年のタブレットの平均単価は、24年5月につけた7万300円がピーク。以降、緩やかな下落傾向が続いてきた。特にこの10月には4万9100円と、4万円台に突入する場面もあったほどだ。しかし、10月の販売前年比は台数で103.8%と微増。金額では81.6%と2桁割れを喫している。さらにこの11月は、平均単価は5万5100円と、5万円台半ばまで急速に戻してきた。にも関わらず、前述のとおりの大幅な販売増を記録した。一方、この7月は平均単価が5万9000円から一気に5万1700円まで下がったことで、台数・金額とも大幅な伸びを示した。一般に、価格が下がれば販売は伸びる。しかし、ここしばらくのタブレット市場は、平均単価の変動と販売前年比がばらばらに動くような場面が散見されている。
販売台数メーカーシェアを見ると、その要因は明らかだ。スマートフォンと同様に、タブレット市場もアップルの独壇場。この11月では、74.8%ものシェアを獲得。ぶっちぎりのトップランカーだ。しかし、10月では、41.6%と大幅にシェアを落としており、代わりにシャオミが30.0%の大きなシェアを獲得。王者の背中が見える状態まで迫っていた。この傾向は昨年夏ごろから続いていた。低価格路線のAndroid勢がアップルを猛追する構図が定着しつつあったわけだ。例えばこの10月、アップルの平均単価が8万円だったのに対し、アップル以外の各社の平均単価は2万7000円。3倍近くの価格差があった。
スペックや画面サイズは異なるものの、この差は大きい。ところが11月、アップルの平均単価が6万2200円と、10月比で22.3%も大幅に下落した。
タブレット市場はアップルの存在感が大きいだけに、同社の動向が市場全体を左右する。なかなか値が下がらないiPadが、セールで安くなったとあれば、売上はあっという間に積みあがっていく。しかし、昨今のメモリー価格の高騰は、タブレット市場にも及ぶことは間違いない。いくら強大なiPadといえども、その影響は免れないだろう。
【注目の記事】
メモリーGB単価が35%超の急騰、パソコン価格にも影響か【道越一郎のカットエッジ】
キヤノンがコンデジ回帰を加速、市場をさらに活性化――【道越一郎のカットエッジ】
もう「ウォッチ」と言うのをやめないか――スマートウォッチは時計からの卒業を【道越一郎のカットエッジ】
スマホでできる電波時計の時刻合わせ【道越一郎のカットエッジ】
この人誰だっけ?を解決するイヤホンや脳を騙すふしぎな石ころで賑わった「CEATEC 2025」【道越一郎のカットエッジ】











![[USBで録画や再生可能]Tinguポータブルテレビ テレビ小型 14.1インチ 高齢者向け 病院使用可能 大画面 大音量 簡単操作 車中泊 車載用バッグ付き 良い画質 HDMI端子搭載 録画機能 YouTube視聴可能 モバイルバッテリーに対応 AC電源・車載電源に対応 スタンド/吊り下げ/車載の3種類設置 リモコン付き 遠距離操作可能 タイムシフト機能付き 底部ボタン 軽量 (14.1インチ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51-Yonm5vZL._SL500_.jpg)