●Macの色味を忠実再現 フラッグシップは5KでThunderbolt 4搭載
MAシリーズは、Macユーザー向けモニターをラインアップするシリーズで、「Macユーザーのライフスタイルに自然に溶け込み、体験を豊かにすること」を目的として設計されている。「Macと一貫性のある色味」に重点が置かれており、MacBookと接続しても違和感なく拡張画面を展開できるのが大きな特徴だ。
MacBookと同じ色再現にできる独自のカラーモード「M-bookモード」は、標準設定。さらに、独自の設定アプリ「Display Pilot 2」では、MacBookのキーボードから輝度や音量を操作できる設定や、MacBookとの輝度の同期、集中モードとの連動など、Macとのさらなる連携を可能とする。
なお、今回登場の3モデルはいずれもNano Gloss コーティングを採用する。画面表面に光沢感のあるグレアモデルだ。市場では一般的となったノングレアと比較すると、深みのある黒と鮮やかなコントラストが際立って見えるほか、Mac本来のクリアな映像表示が可能となっている。
フラッグシップモデルの位置づけのMA270Sは、218ppi(1インチあたりのピクセル数)の5K(5120×2880)の高解像度が特徴の27インチモニター。最大450cd/m2の高輝度や2000:1の高コントラスト比、P3 99%の広色域など、クリエイティブモデルを多数展開するBenQの強みを生かしつつ、Mac特有の色味と統一された自然な表示を再現している。市場想定売価は19万7800円で、2月発売。
MA270UPとMA320UPは、それぞれ27インチ、31.5インチの画面サイズで、解像度はいずれも4KUHD(3840×2160)となっている。輝度はそれぞれ450cd/m2、550cd/m2、色域はP3 95%、P3 97%、コントラスト比は1200:1、1300:1だ。
なお、フラッグシップとそのほかのモデルとでは、インターフェースも異なる。MA270UPとMA320UPは、USB-C(90W給電)×1、HDMI×2、USB-C(15W給電)×1、USB-A×2を搭載。
対して、MA270Sは、Thunderbolt 4(96W給電)×1、USB-C(35W給電)×1、HDMI×2、Thunderbolt 4(15W給電)×1、USB-C(15W給電)×1、USB-A×2を採用。ケーブル1本でMacBookの映像・データ・音声入力と電源供給が可能で、15W給電のThunderbolt 4を使えば、iPadやiPhoneなども充電できる。さらに一つのケーブルで2台モニターをつなげる「デイジーチェーン」にも対応しており、よりスマートな使い方ができる。
●Macユーザーやクリエイターにうれしいグレアモデル
メディア向けの発表会では、グレア・ノングレアやApple Studio Displayとの比較といった展示も見られた。光沢の有無の違いや再現度がわかりやすく、目を引いた。
Windowsのユーザーにとってはノングレアが主流だが、Macユーザーならば、グレアな環境の方が慣れている人も多いのではないだろうか。また、クリエイター目線だと、グレアとノングレアでは若干色味にも違いが生まれるため、好んで使われる傾向もある。そのため、MAシリーズのグレアモデルは選択肢の一つになり得るだろう。
なお、ベンキューではこのMAシリーズについて、今後はリフレッシュレート120Hzを発揮する「MA320UG」の発表も予定している。
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