●テレビ市場は横ばいでもTVS REGZAはシェアがアップ
――BCN AWARD 2026の液晶テレビ部門において、今回もAWARDを受賞しました。
25年は液晶4K未満で5年連続、液晶4K以上で3年連続、そして有機ELテレビでも2位となり、多くの支持を得ることができました。まずは高い支持をいただいたユーザーの皆様、そして量販店をはじめとするパートナーの方々に深く感謝を申し上げたいですね。
――液晶4K以上と有機ELテレビでは、シェアがさらにアップしています。
25年のテレビ市場は、24年と同じ規模の460万台前後であったとみています。市場は拡大したとはいえませんが、その中でシェアを伸ばせたポイントは、ラインアップを拡充できたことと、24年の反省から欠けていたところを埋めることができたことにあると考えています。
製品に搭載している画質や音質、UX(ユーザーエクスペリエンス)などの機能、性能は高い評価を得ることができました。
――24年に欠けていたというのは、どのようなところだったのですか?
タイムシフトマシンのラインアップが少なかったという点です。大画面を選ばない方のために43Vや50Vのモデルにもタイムシフトマシンを搭載して展開したことで、購入者の選択肢が広がりました。
●国内初のRGB Mini LEDテレビを12月に発売
――技術面に関しての25年はいかがでしたか?
25年は日本初となる2つの技術を新たに採用しました。一つはRGB Mini LEDテレビで、RGBがそれぞれ独立発光する新しいカテゴリーのパネルを搭載した116ZX1Rを、25年12月に発売しました。RGB Mini LEDテレビの発売は、当社が日本初となります。
RGB Mini LEDは非常に高度な技術が必要で、発光の制御はもちろん、画作りでのチューニングなどにも高い技術が要求されます。それだけに映像表現は素晴らしく、今後はMini LEDテレビのフラッグシップモデルという位置づけになっていくとみています。
もう一つは、レグザインテリジェンスというコンセプトを実現できたこと。特に、生成AIを採用した新しい検索ナビゲーションシステム「レグザAIボイスナビゲーター」の搭載です。
これは生成AIと対話形式でやり取りを行ってコンテンツを検索する技術で、あいまいなワードでもAIが目的のコンテンツを表示してくれます。
AI関連では、音声と環境音を分離して調整できる「レグザAI快適リスニング」も体験していただいた方からは、その性能を高く評価していただきました。
――かつて搭載していた2画面機能も復活しています。
はい。「2画面機能」を復刻させたのも非常に好評でした。従来の2画面は2つのテレビ番組を同時に表示するというものでしたが、今はテレビ番組かHDMIで接続したデバイスのコンテンツとYouTube、またはスマホのコンテンツが2画面で楽しめるようになっています。
つまり、テレビとネットコンテンツの両方が2画面で同時に表示できるというテレビの新しい使い方提案で、かつて2画面を楽しんでいた方々からも喜ばれました。●テレビCMやイベントなどを通して若い世代の認知を強化
――営業面や販売促進活動での取り組みはいかがでしたか?
25年4月の商品発表会では、一般の方向けイベントも開催してレグザの機能を直接、知ってもらう機会を設けました。6月にはブランドアンバサダーに目黒蓮さんを起用したCMを発表し、目黒さんがSNSで発信してくださったこともあって、若い世代のレグザに対する認知は広がりました。目黒さん効果は大きかったですね。
――ゲームタイトルとのコラボもありました。
ゲームをするならレグザというアピールに取り組み、ゲームイベントの参加や商品の貸し出しなどで、若い世代に体験の機会を提供しました。
――家電量販店の店頭でもレグザコーナーが拡大しているように感じます。
当社の商品を販売していただいているパートナーの方々向けに勉強会やセミナーを数多く行うことで、レグザファンになってもらう活動にも注力しました。その結果がコーナーの拡大につながりました。
――改めて2025年を総括すると、TVS REGZAにとってどのような年でしたか?
私がR&Dの責任者になってからの3年間は毎年、新しいことに取り組んできましたが、25年は大きな収穫があった年といえます。テレビ市場が伸びない中で、シェアアップが実現できたのは大きな喜びでした。
社内の話ですが、技術部門と営業部門が連携して情報が直接伝わるようになり、組織体制としても非常にうまく機能した1年でした。
また、昨年はプロジェクターとゲーミングモニターの新しいカテゴリーにも挑戦し、新規参入としては非常に好調なスタートを切ることができました。社名に付いているTVSはTotal Visual Solutionsの略で、その名のとおり25年は総合AVメーカーとして一歩を踏み出した、記念すべき年だったと思います。
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