ベネッセコーポレーションは3月24日、「進研ゼミ 小学講座」と「進研ゼミ 高校講座」を約10年ぶりに大規模リニューアルした。ゲーム感覚で楽しく学習できる機能や、AI技術を取り入れて赤ペン先生のアドバイスが月1回から毎日受けられるようになった。
3月25日から配信をスタートする。価格は「進研ゼミ 小学講座」が月額3300円~(1年生4月号から受講する場合)。「進研ゼミ 高校講座」が7教科24科目学び放題で月額9980円。

生成AIの普及で小学生の学習環境に変化
 ベネッセコーポレーションの山口文洋取締役副社長兼CPOは「進研ゼミ 小学講座」をフルリニューアルした狙いについて次のように語る。
 「生成AIの進化と発展の中で、今のお子様たちが成人した時に、人間とのコミュニケーションと共に生成AIとも付き合っていかなければいけません。この先の教育はフェイクではない正しく、正確な知識と教養を学んでいく必要があります」。
 一方で、勉強が好きという子どもは10年前より減っている。ゲームやスマホの利用時間が増えるなど、勉強以外の楽しいコンテンツが増えているのが原因と考えられている。また、共働き世帯の増加により、子どもの学習を見てあげたいと思っても十分に関われていないという親の悩みも抱える。
 そこで「進研ゼミ 小学講座」では、「ゲーム×学習」として、ゲーム感覚で楽しく学習できるよう“勉強が好きになる体験”を再設計。東京大学の藤本徹教授監修の“継続して学びたくなるゲーミフィケーション”を導入した。例えば、学習するとコインがもらえたり、それを使ってゲームやガチャを楽しめる機能を取り入れている。

 「スマホやゲームとあまり変わらないほど楽しく学習できるUI・UXを提供します」と山口副社長兼CPO。また、「人×AI」としてアバターの赤ペン先生が365日寄り添い、毎日アドバイスを受けられる。人による赤ペン先生の指導やアドバイスも月1回受けられる。
●AO入試や学校推薦の増加で高校生は定期テストのコツコツ学習に
 山口副社長兼CPOは、高校生を取り巻く大学入試の環境変化についても語った。「過去10~20年の間に大学入試の形態が大きく変化しました。かつては一般入試の比率が非常に高かったのに対し、現在はAO入試や学校推薦型選抜の比率がどんどん高まっており、直近ではこれらの入試形態が全体の過半数を超えています」。
 そのため「進研ゼミ 高校講座」では、受験勉強だけでなく、定期テストや内申点を重視した学習内容になっている。また、高校生は探求学習や部活動、推し活などで非常に忙しいという現実がある。
 新講座のコンセプトは「テスパ神」。タイパとコスパを高めてテストパフォーマンスを上げるという意味だ。
 具体的に、スマホで撮った写真を送るだけで「わからない」を24時間いつでも聞いて解決できる「AI質問しまじろう」を開発。教科書の違いや学習進度に合わせて、テスト範囲から最適な学習計画を組み立てる「AIテスパ機能」も搭載する。

 さらに、約1600本の映像授業や約2000億通りから最適に出題される「AI問題演習」、学習して得たアプリ内コインをAmazonギフトカードやPayPayポイントなどリアルな価値に交換できる「おこづかい機能」も用意。家庭学習向け生成AIアプリとして日本初となる「ビジュアル解説」も提供する。テキストだけでは理解しづらいグラフ問題や図形問題も視覚的に理解できる。
●かまいたちの二人はゲーム感覚で楽しめる学習に驚き
 発表会にはお笑いコンビ・かまいたちの山内健司さんと濱家隆一さんが登壇。2人とも4歳と7歳の子どもを持つ親として、実際にタブレットで問題を解いた。山内さんは中学時代に進研ゼミの講座を受けていたという。「勉強すると部活も恋愛もよくなるという漫画をどうしても読みたくて始めたんです」というエピソードを披露した。濱家さんは、子どもが幼稚園のときから進研ゼミで学習しているという。
 子どもへの教え方について濱家さんは「先にやるべきことをやってから、やりたいことをやるんやでと、自分がまったくできてなかったことを言ってますね」とコメント。山内さんは「僕は子どもの自発性に任せた方がいいと言ってきたのですが、あまりにやらなさすぎて大慌てです」と語り、会場を笑わせた。
 実際にタブレットで質問を解きながら、二人とも「勉強させられている感がない」とゲーム感覚で楽しく学べる点に驚いていた。
 ガチャ機能の体験では、濱家さんが微妙なアイテム「消しゴムジェット」を引く一方で、山内さんは四隅をタップしてから回す謎の裏ワザで、見事にレアアイテムを獲得し、会場が盛り上がった。

 濱家さんは「大人でもこんなに盛り上がる。楽しい状態で勉強すると吸収も早いでしょうね」とコメントした。(BCN・細田 立圭志)
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