●ウルトラファインバブルで家中の水回りを清潔に
パナソニック 空質空調社でA2W&水ソリューションズ事業部の高田智仁事業部次長はエコキュートに求められる役割について「環境貢献エネルギーアセットとしてのエネルギーインフラから、個人のQOL(Quality of Life)を向上するための機器に変わった」と語る。
これまでは高効率で省エネ、カーボンニュートラルの実現やZEH、GX志向型住宅に対する補助金施策、太陽光発電システムの自家消費ニーズや余剰電力の有効活用などが求められてきた。これからのエコキュートは、さらに一人一人のQOLを上げる役割を担うという。その切り札がウルトラファインバブルとマイクロバブル「美泡湯eco」の搭載である。
ウルトラファインバブルは直径1μm以下の目に見えないほど微細な泡で、水は透明だ。一方のマイクロバブルは直径約1~100μm未満の小さな泡で水は白濁になる。
ウルトラファインバブルは、「ジャッキアップ効果」と呼ぶ仕組みでバスタブ内や壁、床のピンク汚れを落とす。微細な泡が固着物(汚れ)のすき間に入り、徐々に泡が大きくなることで固着物を剥離させるのだ。
ウルトラファインバブル生成ユニットでは、2カ所のノズルプレートを通ることで高密度に生成される。
給湯回路にも取り付けることで、生成されたウルトラファインバブルは水栓やシャワーのほか洗面所、キッチンにも送ることができる。キッチンや洗面所のぬめり、水回りのピンク汚れ、肌の皮脂汚れを落としやすくする。水やお湯を使うたびに、清潔さがキープされるというわけだ。
●白濁のマイクロバブルで上質な入浴を実現
一方のマイクロバブルによる「美泡湯eco」は、さら湯よりも皮膚に熱が伝わりやすい。保湿効果のほか温熱、リラクゼーション効果などが得られる。
マイクロバブルはエコキュートの下部右側にある「美泡湯ユニット」で生成する。ただ、同ユニットから浴槽までの距離が長いため、泡による白濁状態を維持しにくいという課題があった。これを解決するために、浴槽の水を循環させる「美泡湯用ふろ接続アダプター」を新たに開発。浴槽を白濁状態のマイクロバブルで満たすことに成功した。
マイクロバブルは、浴室に人が入るとセンサーが反応し、数秒で発生。1分もしないうちに浴槽は細かい泡で真っ白になる。
また、入浴後の角質の水分量はさら湯よりも高い。肌がしっとりして潤いが長続きする。
ウルトラファインバブルとマイクロバブルを搭載するエコキュートは、パナソニックが初めて。家中の水回りを清潔にし、毎日の入浴を上質にして心地よさをもたらす。まさに個人のQOLを上げるという、新しい価値を創造する機器と言えるだろう。(BCN・細田 立圭志)
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