●防災ラジオが強い理由 通信インフラに頼らない情報収集手段
災害時のスマホの最大の穴は、アクセス集中による通信障害(回線パンク)です。停電で基地局の予備電源が切れると、スマホには「圏外」の文字が並びます。電波が届いても何万人もが一斉に通信することで帯域が飽和し、必要な情報にアクセスできなくなるのです。
一方、ラジオが利用する「放送波(AM/FM)」は、インターネットとは独立した一方通行の伝送システムです。照射された電波を受信機でキャッチする仕組みのため、多くの人が同時に聴取しても、携帯電話のような通信回線の混雑が発生しにくいとされています。停電時でも放送局の非常用発電機が稼働している限り、避難指示や給水情報をリアルタイムで確実に受信し続けられます。
さらに見落としてはならないのが「スマホのバッテリー温存」という観点です。
●手回し充電・ワイドFM・防水性能をチェック
第一にチェックすべきは「電源供給手段の多角化」です。乾電池駆動はもちろん、手回し充電やソーラーパネルを搭載したモデルを推奨します。手回し充電による駆動時間は機種によって異なりますが、数分の手回しで数十分程度ラジオが利用できるモデルもあります。乾電池が入手不能となった長期停電で最後の命綱となります。さらに汎用性の高いUSB Type-Cポートを備えスマホへ給電できれば、ラジオ兼予備電源として一石二鳥です。
第二に必須なのが「ワイドFM(FM補完放送)」の対応です。ワイドFM(FM補完放送)は、AM放送をFM帯で受信できる仕組み。 鉄筋コンクリートの建物内はAM電波が遮蔽されやすいのですが、ワイドFM対応モデルならAM放送よりも建物内で受信しやすくなる場合が多いとされています。
第三に意識したいのが「防水性能と可搬性」です。避難時の雨濡れを考慮し、少なくともIPX4(生活防水)以上の製品が安心です。
●家に1台あると安心 防災ラジオが命を守る備えになる理由
高度情報社会の現代だからこそ、通信インフラ断絶時のリスクは大きいといえます。スマホ1台に情報収集を委ね切るスタイルは、災害時に致命的な脆弱性となります。
電波障害やアクセス制限に左右されず、常に変わらない音声を届けるラジオは、令和の時代においても命を守る強固なインフラです。スマホを過信しないで、通信途絶に強い独立した情報源として、信頼できる防災ラジオを一家に1台備えておくべきことをおすすめします。
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