皆さんこんにちは! 茨城県でヨガのインストラクターの傍ら、新人農家&猟師をしているNozomiです。前回は家畜伝染病『豚熱』についてお伝えさせて頂きましたね。
そうそう、大事な事なので最初にお伝えさせて頂きますが、今回共同開発させて頂いたこのハンティングオレンジモデルですが、“ハンティング”という名前はついているものの「狩猟者(ハンター)専用」という訳ではないのです。
“狩猟”という過酷な世界でも通用する「多機能性」は必ず皆さんのアウトドアライフでも役に立つはず。キャンプ、釣り、登山…様々なアウトドア活動でも使って頂きたい……と思いを馳せて作りました。
だけれども、これから狩猟を始めたいと思って私の記事にたどり着いた、そこの貴方!まだ腰を据えられるかわからない挑戦に何万円もかけて衣服を揃えるには勇気がいりますよね。わかりますよ。ただでさえ狩猟を始める時には莫大なお金がかかります。趣味として狩猟を始めたい方ならまだしも、私のように害獣被害にあい、頭を抱え、どうにかコストをかけずに狩猟を始めたい、と考えている方ももちろん居るはずです。実際に私は猟師1年目から3年目まで猟期はワークマンの衣服で過ごしています。ワークマンはコスパ最高、機能性も十分! 狩猟でも十分に対応できるのです。約3年間みっちりワークマンを使い私が考えた“ハンティングオレンジ”モデルについて是非目を通してもらえれば幸いです。
私の拙い文章を通して、少しでも“狩猟”に興味のある方、すでに“狩猟”に携わっている方、そして何より“いのち”と向き合っている方のお役に立てれば幸いです。
さて、写真で私が着ているのが、Nozomiモデル AERO STRETCH ブルゾン・パンツ(ハンティングオレンジ)です。
ワークマン秋冬モデルでの圧倒的な人気のストレッチブルゾンに、ハンティング要素を加えました。伸縮率130%、防風、撥水、伸縮、軽量と多数の機能を揃えている上にコスパも最高の商品なので、これからの季節にオススメの商品です! この明るいオレンジは自然界にそう無い色になるので、狩猟で使う方は作業中の誤射防止になりますし、例えば、ハイキングなどで道に迷ってしまった貴方を誰かが見つける時の助けになります。
生地に130%の伸縮率があるので伸び伸び過ごすことができますし、作業などでしゃがんだりするときもパツパツしません。罠猟師である私は、地面にしゃがみこんで動物の足跡を探したり、罠を仕掛けたり、とにかく立ったりしゃがんだりが多いのでこの生地の伸縮率は過ごしやすく居心地が良いです。また、高撥水なので急な小雨にも対応しています!
ちなみに、「撥水」と防水」の違いですが、「撥水」は布地の表面に空気の層を作り表面張力を使って水を“はじき”ます。表面張力ではじいているだけなので水をゴシゴシ布地にこすりつけると浸水します。一方「防水」は布地の隙間を埋めて水の浸水を“ふせぎ”ます。布地自体に、浸水を防ぐ加工がしてあるので水をゴシゴシこすりつけても浸水しません。防水の服も撥水性の高い服もどちらも使っている私の個人の感想ですが、「防水」までいってしまうと日常で使うにはやはり蒸れますし、よほど雨が降っている中での作業でない限りは着ませんね。最近の撥水性の高い服は“高撥水”と言われるくらい水をはじく力が強いので小雨程度であれば十分対応できます。キャンプや軽いハイキングなどのアウトドアでも重宝できますね!
数年前は撥水機能が付いているものはお値段もそれなりでしたので、私が狩猟を始めた約3年前は撥水・防水機能のついていないジャンパーにこれでもかというほど防水スプレーを振りかけていました……(;´∀`)
それでも小雨が降った日にはびしょびしょになります。
■あって良かった! 何かと役に立つ3つの工夫ポイント
さてさて、AERO STRETCH ブルゾンの中でも、このハンティングモデル“だけ”の特徴ですが3つあります。
●カラビナループ付き反射材
●背中についている大容量バックポケット
●8つの360℃カラビナループ
それではひとつずつ見ていきましょう!
まずカラビナループ付き反射材ですが、向かって正面左下のところについています。

カラビナとは開閉できる部品がついた金属製の固定具です。最近はアクセサリー感覚で付けている方も多いですが、なにかと便利に使えるため、アウトドアには必須のアイテムですね。
もともとは狩猟用の記章(バッチ)を付けるのに、洋服に穴をあけるのが嫌で考えたのですが、このように汎用性を考慮してカラビナをつけられるように工夫しました。思いっきり引っ張るとやぶれてしまいそうなので、大きいものを釣るすには難しそうですが、シェラカップやロープ、鍵などちょっとしたものならば難なく運べそうです。
2つ目は背中の大容量ポケットです。A4サイズもすっぽり! もちろん中身がこぼれないようにチャックポケットになっています。罠猟師として活動している私が山に入る時は、罠を何個も持って山に入ります。その他、スコップや、表札、表札をくくる為のタコ糸、ハサミ、トレイルカメラや何かあった時の為の救急セットなどなど、新米でビビり故に細々した荷物がとても多くなります。洋服自体に収納があれば……と思い実現したポケットです!
それに、キャンプや釣りなどでも荷物って多くなっちゃいますよね……。

最後は8つの360℃カラビナループです。このカラビナがズボンのベルトを通すところに8つついていますので、ご自身の好きなところにカラビナをかけて使えます。私は飲みものと、スコップ、ハサミをかけれるようにしようかなぁ。
そして、実はもうひとつ驚きの機能があります。実はこのモデル、防水性の高いミキシングレインパーカー(別売り)とチャックでドッキング(くっつける)することができます。このレインパーカーは耐水圧5,000mm、透湿度10,000g/㎡/24hとワークマンの防水に特化した他のレインウェアよりは多少防水性に劣るものの、大雨などでなければ十分対応できる代物です(ちなみに一般的なナイロン傘の耐水圧は250mm程度です)。
わざわざドッキングしなくても、上に羽織ればいいじゃない、と思うかもしれませんが、パーカーと一体化することで防寒性がより高まります。ワークマン史上初の最強防水・防寒ウェアに変身です。
またレインウェアは通常、伸縮率が無いのでパツパツしますが、このミキシングレインパーカーは生地自体に伸縮性がありパツパツしません。肌触りも、ツルツルテカテカした感じは無く滑らかでしなやかなので、普段使いにもいいかもしれませんね♪

【終わりに。コスパや汎用性、多機能性を求めて……選ぶのは貴方!】
如何でしたでしょうか。
何が言いたいかというと、私は“選択肢”が欲しいのです。そして同じ考えを持っている方に提供したい。私はこれからも自分が生業としている“狩猟”をベースに欲しいと思っている機能などを落とし込んだ商品をワークマンと共同開発させて頂きたいと思っています。過酷な状況、スタイルを考えた上でたくさんの選択肢を用意したい。そして最後に何を手に取るのか、選ぶのは……貴方です!
さて次回は、ひとまずの最終回です。都内で営業をしていた私が、茨城の奥地で罠猟師になった件についてお話させて頂ければと思います。
この連載を通して私の、私たちの想いが、少しでも誰かに繋がり、そして何かのお役に立てれば幸いです。