桃山セレブのインフレコンテンツ

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 筆者がまだ30代前半の頃、世はITバブルの真っ最中。今はごく一部の超セレブにだけお金が集まって人の目を驚かすような散財をしていたりしますが、当時はその小型版の方々が無数にいらっしゃって羽振りの良さを競っていましたね~。
 そんな時代を象徴していたのが、忘れもしないとんねるずさんのテレビ番組「ハンマープライス」。オークション形式でさまざまなグッズや「できる権利」「してもらえる権利」などを争うなか、3桁万円の落札が連続する、ハイパーインフレコンテンツでした。
 そして、さかのぼること4世紀。桃山時代にも似たような光景が有ったようです。



 今から427年前の文禄3年7月20日(現在の暦で1594年9月4日)、堺の商人の納屋(呂宋-るそん)助左衛門が、ルソンから持ち帰った唐傘・茶壷などを豊臣秀吉に献上する。秀吉は助左衛門の壷の購買の希望者を募り、助左衛門は数日で巨富を築く。



 堺の商人・納屋助左衛門は「呂宋助左衛門」とも呼ばれる貿易家で、その活躍は現在BSで再放送されている大河ドラマ「黄金の日日」(城山三郎原作)にもなっています。その彼が前年夏から渡航していたフィリピンのルソンから帰国し、大坂城の豊臣秀吉に拝謁して輸入品の数々を披露したのです。
『太閤記』には、この時に助左衛門が通商船に積んで帰った「真壷」50個が大坂城で豊臣秀吉に披露されたと記されています。
 興が乗ったのか、秀吉は西ノ丸の広間にこの壷を並べ、千利休と相談して上・中・下の値段をつけて「所望の面々、誰にもよらず取り候え」と触れを出しました。
 これにより、5、6日で47個の壷に大名らの買い手がつき、残った3個は秀吉が買い取って、助左衛門は一挙に大金持ちとなったという事です。
 もっとも、そのために助左衛門は唐傘やロウソク1,000本、それに麝香2疋を献上しています。いつの世も袖の下はビッグ・ビジネスには欠かせないものだったようで。



 こうしたインフレ時の風潮って、いつの時代でも同じなのでしょうか、豊臣秀吉治下のハイパーインフレ桃山時代のお話しでした。

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