安倍晋三とその周辺が反日カルトと深いつながりがあることが一気に報じられ、アベウヨ・ネトウヨの類はパニックに。一方、平静を装って安倍と統一教会を切り離そうとしている悪質な連中も大量に出てきた。

政界、そして社会からカルトを追放しなければならない。





■自称保守系月刊誌執筆陣の「統一見解」



 2021年9月、天宙平和連合(UPF)が開いた会合に安倍晋三はビデオメッセージを寄せた。「各地の紛争の解決に努力してきた韓鶴子総裁をはじめ、みなさまに敬意を表します。偏った価値観を社会革命運動として展開する動きを警戒しましょう」。UPFは統一教会の文鮮明と妻の韓鶴子が創設したNGOである。



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 この10年、くどいほど言ってきたが、安倍とその周辺は、保守ではなく、反日のエセ保守。

支持してきたのは新自由主義勢力と政商とカルトの複合体。統一教会との関わりを抜きにしても、連中がやってきたことは国の破壊そのもの。それに気づかないバカが動員された結果が、現在のわが国の惨状。



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 フジテレビ上席解説委員の平井文夫が「私たちは安倍晋三さんと静かにお別れしたいだけだ」という与太記事を書いていたが、だったら静かにしていろ。一番騒いでいるのがこの類の連中である。



 ネトウヨも追い詰められたのか、新聞の川柳や書店の安倍追悼コーナーにまでケチをつける始末。



 自称保守系月刊誌の執筆陣の錯乱ぶりも面白い。門田隆将は「統一教会の〝天敵〟だった安倍晋三氏を真逆の〝シンパ〟に仕立てあげる地上波とアベガーの酷さ、創価学会丸抱えで中国共産党の主張と同一化する公明党の問題点を指摘」とツイート。どこの花畑で暮らしているのか?



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「私は誰であっても国葬が行われるのであれば反対しない 人間死んだら皆が仏」とツイートする元海上保安官や統計学的な手法を用いていないネット上のアンケートを根拠に意見を述べる理学博士まで現れた。麻原彰晃が国葬になっても反対しないのか? もう右とか左とか関係ない。カルトとバカが日本を乗っ取るのを許すかどうかである。



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 ちなみに安倍主催の「桜を見る会」には、百田尚樹、有本香、ケント・ギルバートといったネトウヨライター、安倍に近い統一教会の関連政治団体・世界戦略総合研究所の事務局次長や悪徳マルチ商法「ジャパンライフ」の会長、反社会勢力のメンバー、半グレ組織のトップらが招かれていた。



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「安倍の功罪」という言葉が垂れ流されているけど「功」の部分ってなにかあるんですかね? 社交辞令としての弔辞を真に受けて、「外国からも評価されている」とか言ってしまうから、いつまで経ってもネトウヨなんだろうけど。現実を直視できない人たち。



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 平静を装って安倍と統一教会を切り離そうとしている連中。結局、こいつらが売国勢力だったというオチ。





■このままでは連中の思う壺



 2021年に香川で行われた統一教会関連団体による式典では、自民党の平井卓也が「主催者挨拶」で登壇。稲田朋美は、2010年に世界平和女性連合の「春のつどい」に参加。

高市早苗は天宙平和連合の行事に祝電を送っていた。高村正彦は過去に統一教会の弁護士をしていた。



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 衆議院議長の細田博之は、統一教会の友好団体が主催した会合で「安倍総理にも私は始終、話をしておりますので、今日の盛会を、会の内容を安倍総理にさっそくご報告いたしたいと考えております」とスピーチ。



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 第一次安倍政権で首相秘書官を務めた井上義行は、統一教会の全面支援を受けていた。統一教会の集会では教団幹部が「井上先生はもうすでに信徒となりました」と紹介。井上は統一教会の「賛同会員」だった。



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 統一教会は下村文科大臣時代に「世界平和統一家庭連合」へ名称変更が認められている。なお、下村自身が代表を務める自民党支部は、教団の機関紙を発行する世界日報社から献金を受けていた。



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 二之湯智国家公安委員会委員長は、安倍が銃撃された件について、警察庁が設置した検証チームを奈良県警に派遣することを明らかにした。その国家公安委員長が統一教会とつながっていたというオチ。二之湯は、2018年に統一教会の関連団体が開催したイベントの実行委員長を務めていたことを認めた。統一教会の教義自体は「よく知らない」とのこと。

二之湯は議員任期満了後も、民間閣僚として任務に就いている。二之湯は会見で「辞めろと言われない限り一生懸命取り組んでいきたい」と発言。なら言おう。「辞めろ」。



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 統一教会の被害者を救済してきた全国霊感商法対策弁護士連絡会の抗議文を安倍側が受け取り拒否していた。クズですね。



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 自民党とカルトのつながりは大昔から。1974年、福田赳夫は統一教会の晩餐会で「偉大なる指導者現る。その名は文鮮明」「今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何かえらくなったような感じもいたします」とスピーチ。



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 岸信介が文鮮明を「文尊師」と呼んでいたのもすごい話。週刊新潮によると、岸信介は1984年に当時の米大統領、ロナルド・レーガンに親書を送っていた。「文尊師は、現在、不当にも拘禁されています。貴殿のご協力を得て、私は是が非でも、できる限り早く、彼が不当な拘禁から解放されるよう、お願いしたいと思います」。当時、文鮮明はアメリカで脱税で連邦刑務所に収監されていた。



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 勝共連合が改憲の優先課題として掲げる、緊急事態条項の創設、家族条項の創設、9条への自衛隊明記は、自民党の改憲案と全く同じとの指摘も。安倍が改憲を急いだ理由も解明すべきである。



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 日本政府はカルトの広告塔を国葬にするらしい。疑惑の固まりみたいな人物を国葬って、全世界に向けてのなかなかのアピールだよね。国の恥として語り継がなければいけない存在なのに。このまま衰退していくのでしよう。日本は。





文:適菜収