◆高額“Premium Pass”で買ったのは、失望と怒りだった
沖縄・北部に突如出現した巨大ジャングル型テーマパーク「ジャングリア」。その華々しい広告と、政府系資金(クールジャパン機構・沖縄振興開発金融公庫)も投入された“国家級プロジェクト”に、多くの香港人観光客がPremium Passや1-day Ticketを購入し期待を胸に訪れた――しかし彼らを待っていたのは、酷暑、長蛇の列、閉鎖アトラクション、そして返金ゼロという“地獄の体験”だった。
◾️「Premium Pass: Buggy Voltage」購入者の絶望
“朝9時半にレンタカーで到着したが、すでに整理券が配布終了。プレミアムパスを持っていても200分待ち。午後には豪雨で中止になり、何も遊べず、返金もなし。完全に詐欺だ” ーー 黃 **(2025年7月31日)
“高温で日陰なし、山の中にあるため上り坂ばかり。暑さと疲労で体調を崩し、せっかくのPremium Passも無意味。家族連れには絶対おすすめしない”ーー Klook User(2025年7月29日)
◾️「1-day パークチケット」で5時間待ち→1アトラクションのみ
“開園時間に入場したのに、目玉アトラクションの整理券は全て配布終了。5時間待ってようやく2つ体験。それで1人2000元超は、もう笑うしかない”ーーYao ******(2025年7月28日)
“我が家は4人で6000元超支払ったが、乗れたのは45分待ちの園内トレインだけ。これはもはや入場料詐欺”ーー Lin ******(2025年7月31日)
◾️ 「Premium Pass: Dinosaur Safari」も3時間待ち地獄
“ファストパスを買っても3時間待ち!しかも午後は雨でキャンセルされ、返金も不可。これは完全に詐欺!”ーーKlook User(2025年7月31日)
“ジャングリア=恐竜パークと期待して行ったが、恐竜どころか暑さと行列しかなかった。プレミアムパスの意味なし”ーーLeung *********(2025年7月27日)
◾️「Sky Phoenix」「Tree-top Trekking」…高額プレミアムが次々機能不全
“プレミアムパスで『Sky Phoenix』に並んだが、雷雨で中止。何も体験できず、返金も不可。
“『Tree-top Trekking』も190分待ち。暑さで子どもが泣き出した。レオフーヴィレッジのほうが100倍マシ”ーー 蔡 **(2025年7月27日)
◾️「Parking Ticket」購入者まで大激怒
“駐車場に着いたら、傘も屋根もない。大雨で全身びしょ濡れ。駐車券に2000円払ってこれ!?”ーー 蘇 **(2025年7月28日)
“プレオープン時に駐車券だけ買ったが、後からプレミアムパスが必須と分かり時すでに遅し。並んでも何も乗れず。返金もナシ。完全に罠だ!”ーー wong ********(2025年7月31日)
◆“ファストパスがなければ地獄。あっても詐欺”的実態
整理券システムは崩壊、アプリは外国人非対応、アトラクションは「天気次第で全停止」、それでも「返金は一切なし」。
すべて買うと1人2万円近いPremium Pass(ディズニーやUSJでも余裕で楽しめる金額なのでみなさん夏休みはディズニーかUSJに行きましょう)を買った客が、雨と長蛇の列で何も乗れずに退園する。
この構造こそが、香港人観光客を“金づる”としか見ていない証拠ではないか。
◆消費者庁と観光庁は何をしている? 国会での追及は不可避
これほどの国際的な「苦情の山」がネットに溢れながら、政府資金が投入されたテーマパークに対して指導も監督もゼロ。
詐欺まがいのチケット販売、インバウンド軽視、返金拒否――これは単なる観光施設の問題ではない。
国際問題レベルの不誠実な運営に、政府は責任を取る気があるのか? (現在、筆者は国会議員に本件を相談中です)
◆結論:Premium Pass購入者こそ最大の被害者
「何も乗れなかった」「返金もなかった」――
プレミアムパスという“夢のチケット”は、現実には“地獄への片道切符”だった。
今こそ、全世界の被害者が声を上げる時である。香港人は、その最前線にいる。
文:林直人