ジャングリアとは、ひとつのテーマパークではなかった。それは、マーケターによる人間支配実験の第一歩だった。
「コンセプトとは“意味の劇薬”である」
そう語るのは、マーケティング界の異端児・森岡毅氏。彼が語ったインタビューは、冷静に読めば読むほど、背筋が凍る。
そこには、「狂気」と「操作」が正当化される、まるで近未来ディストピアのような思想が広がっていた。
■“狂人”マーケター、いよいよ限界突破か
インタビュー内で森岡氏はこう語る。
「僕は“狂人と凡人の間”を狙う」
「強い感情を与えることがマーケティングの役割」
「意味とは麻薬だ。人は意味に依存する」
この思想は、もはやマーケティングの枠を超えている。プロパガンダ。そう、デマゴギーと同じ構造を孕んでいる。ナチスが大衆操作で使った手法である。
人間の感情、判断、アイデンティティまでも「設計可能な道具」として扱っているのだ。
彼が作ろうとしているのは、“商品”ではなく“意味の支配構造”。
つまり、人間の思考・感情を“意味”というエサでコントロールする認知操作モデルである。
■「テレビは死んだ。広告は洗脳である」と言い放つ男
森岡氏はメディア戦略にも言及し、驚くべき発言を連発する。
「テレビの広告費は“不健康な金”。再配分すべき」
「YouTubeなら“ジャングリアを見たい人だけ”に洗脳できる」
「金がないからこそ、効率的な“意味の注射”が必要だ」
彼が描くのは、“意味を欲する”ターゲット層に「演出された感情」を与え、行動させる構造。
広告ではなく、心理操作。これはマーケティングではなく、戦術である。
■ジャングリア=沖縄の“感情改造装置”
「観光に来る理由を“感情”で作る」ーーこれが森岡氏の語るジャングリア戦略の本質だ。
「沖縄にジャングリアがあるから行く」ではなく
「ジャングリアに行く自分がかっこいい」だから沖縄に行く
もはや観光ですらない。“消費者のセルフブランディング”という感情に乗せて、本人の自尊心を人質にしたマーケティング構造が完成している。
これは戦略ではなく精神的ロックイン(閉じ込め)。
一度「行きたい」と思ってしまったら、もはや本人は意思決定の主体ではなくなる。
■テーマパークではない、“意味の宗教”
彼の語るコンセプトの作り方は、明らかにカルト的構造を持つ。
「感情に意味を与える」
「反発も起きないように設計する」
「熱狂と嫌悪の間に留まるようにチューニングする」
まるで、社会運動や宗教団体のマニフェストのようだ。
そして、それを冷徹に「支配の手段」として語る異常性。
ジャングリアとは、“娯楽の皮をかぶった感情支配空間”であり、その頂点に立つのは、意味と感情の“演出家”森岡毅――まるで現代のプロパガンディストだ。
■これは、エンターテイメントの顔をした「感情戦争」である
「感情を制する者が消費を制する」
「意味を注入すれば、人は動く」
「洗脳と共感は紙一重」
そうした思想を、自己陶酔とともに口にする森岡氏。
だが、その先に待つのは“ヒット”ではない。
"消費者の自我を侵食する“幸福な奴隷化”の未来だ。
果たして、私たちは“選んで”ジャングリアに行くのか?
それとも、既に“選ばされて”いるのか?
この構造に気づいた時点で、すでに「意味の劇薬」は、我々の脳に注射されているのかもしれない――。
文:林直人
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