▲原田眞人



 「クライマーズ・ハイ」などの作品を手がけた映画監督の原田眞人(はらだ・まさと)さんが亡くなった。76歳だった。

原田さんは3浪後、大学進学を断念。1973年からロスに居住し、ハリウッドで皿洗いをしながら映画にのめり込む青春時代を送った。



 79年に自伝的作品「さらば映画の友よ・インディアンサマー」で初監督。95年、「KAMIKAZE TAXI」でヴァレンシエンヌ冒険映画祭準グランプリ、最優秀監督賞を受賞するなど海外で高い評価を得た。97年には、援助交際をする少女を描いた映画「バウンス ko GALS」でブルーリボン賞など数々の映画賞を受賞。99年に「金融腐蝕列島 呪縛」、2002年「突入せよ!『あさま山荘』事件」などの社会派ドラマで一気に才能を開花させた。



 監督作品としては「さらば愛しき人よ」や「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「日本のいちばん長い日」(リメーク版)「検察側の罪人」「関ケ原」」など多数。



 特に「クライマーズ・ハイ」では、日本アカデミー賞10部門を受賞している。さらに、俳優としても2003年、トム・クルーズ主演・製作のハリウッド映画「ラスト・サムライ」に出演。日本の近代化を推進する実業家兼大臣「大村松江」役を熱演した。



文:BEST T!MES編集部

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