2022年7月、安倍晋三元首相を手製の銃で襲撃し死に至らしめたとして、「殺人罪」などの罪に問われている山上徹也被告(45)の第15回公判が18日、奈良地裁で開かれた。検察側は無期懲役を求刑した。



 これまで14回開かれた公判では、警察官、山上被告の母親や妹などが出廷している。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信した母親は「献金することで家庭が良くなると信じていた」と語った。



 山上被告は母親の信仰が旧統一教会幹部への襲撃の引き金になったと語った一方、安倍元首相の殺害については、「間違い」「非常に申し訳ない」と後悔を見せていた。



 “宗教2世”という過酷な生い立ちがどこまで考慮されるかに注目が集まった。検察側の求刑は無期懲役。「教団のせいで思い描いた人生を送れなくなり、恨みを持つようになった」と山上被告の“他責性”を指摘した。



 判決は2026年1月21日に言い渡される。



文:BEST T!MES編集部

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