「正社員記者が情報漏洩」。28日、フジテレビは現役社員が他の社員が得た取材情報などを競合の他媒体に漏洩していたことを確認。
問題の社員は、別の社員が入手した取材情報や同社の内部情報までをも他媒体に複数回にわたって漏洩していたという。フィジテレビは社内のコンプライアンスを強化していた最中でのことだった。この社員は報道機関に所属していた。
フジテレビ側は、「報道機関として重大な事案だ」とし、再発防止に向けた情報管理と社員管理を徹底するという。
なぜ、このような報道機関の社員による情報漏洩が起きたのか? 近年マスコミの社内コンプライアンスが強化されるなか、こうした社員による情報漏洩事件が止まらないのはなぜか?
主要なテレビ局や新聞社、また通信社系メディアでは近年、社員の大リストラが行われていたという。特に退職した社員記者たちの中には、フリーランスの記者になるものが多く、主要メディアの外部委託先となり業務提携もしくは契約社員として雇用を確保する記者もいる。
その一方で、フリーランスゆえにメディアを横断して、現役正社員もしくは元社員記者もまじえて頻繁に情報交換をしあうのは記者の世界では日常茶飯事の光景だという。さらに今回、現役社員記者に取材してみるとこんな発言が。
「(リストラ対象になるのは)明日は我が身だと、多くの社員記者が思っている。辞めた後でもフリーの記者として食べていけるように記者仲間としても幅広くネットワークを持っていないといけない」
と、某大手新聞社の現役社員は悲壮感を漂わせて語った。今回のフジテレビ情報漏洩事件が単なる個人の資質問題だけに留まるのか? それとも各社報道機関のコンプラ以前の「ブラックな労働環境問題」に何か起因するものがあるのか?
とはいえ、会社に帰属する社員記者が独自に入手し得た情報や、社の内部情報を他メディアに漏らすなどというのは決してあってはならないことだ。
取材・文:BEST T!MES編集部
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