「南鳥島海底のレアアース採掘に成功」は喜べるニュースなのか?...の画像はこちら >>



 2月1日、内閣府は日本最東端に位置する南鳥島周辺の排他的経済水域の海底に存在するレアアース泥を船上へ引き揚げることに成功したと発表した。レアアース採掘に成功した探査船は、現在回収作業を行っており、2月15日に清水港へ帰港する見込みだという。



 このニュースを高市総理を始め、松本洋平文科相や小林鷹之自民党政調会長など政府与党の政治家がこぞってXでPR。経済評論家の渡邉哲也氏もXに投稿し、高市内閣の成果としてヨイショする有り様だ。



 しかし、中国からのレアアース輸出規制がまだ続いているのを忘れてはならない。レアアース磁石の生産工場では、原材料がないため生産ストップに追い込まれているところも出てきているという。日本は、過去のレアアース輸出禁止対策でストックがあるが、それが持つのもあと数ヶ月分程度だろう。



 早急に南鳥島のレアアースの採掘を進める必要はあるが、実現までにどれくらいのコストがかかるのかは不透明だ。仮に採算枠内だったとしてもレアアースは精製しなければ使用できず、日本国内で精製工場を作るにしても環境規制を中国並みに弱める必要がある。超えるべきハードルは山積みなのである。



 今回の選挙コピーである「日本列島を強く豊かに」の未来はまだ見えない。



文:BEST T!MES編集部

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