英でAI搭載「ロボット警察官」数年で導入開始か。100m先の...の画像はこちら >>



 AI搭載のロボット警察官が今後3年以内に英国の街をパトロールする可能性があるという。英国では現在、最大1000人の警察官を対象に、AI搭載ロボットを同僚として信頼できるかという大規模な調査が計画されており、導入が検討されているのは、市民の問い合わせに対応する「サービス」ドロイド、あるいは容疑者の追跡や逮捕を目的とした「犯罪対策マシン」のいずれかとなっている 。



 研究者らはロボット本体の導入のみならず、警察官が装着する軍用スタイルの「スマート」ヘルメットに対する現場の支持にも注目している。これには容疑者の特定、映像記録、リアルタイムの情報共有を支援する機能が備わっており、世界的な警察の人手不足が深刻化する中、こうした技術の活用はもはや現実的な解決策となりつつある状況だ。



 米デラウェア大学社会学・刑事司法学部のイヴァン・サン教授は、最近の科学会議において、ロボットによる武力行使や高速追跡への関与はもはや想像の域を超え、無限の可能性を秘めていると述べた。サン教授によれば、強盗現場などにおいてロボットは完全に状況を掌握でき、約8キロメートルに及ぶ追跡でも疲弊することはないという。さらに、容疑者を追跡しながら生体情報や特徴をスキャンし、100メートル離れた位置からでも武器の所持を判別できるそうで、人間の警官には不可能な領域の能力となる。



 こうした動きは既に中国で先行している。中国 警察は人型ロボットを人間の警官と共にパトロールに派遣し、市民の反応を測る試験を実施済みだ。「インテリジェント警察ユニットR001」と名付けられたプロジェクトでは、複数の組織が交通管制用にAIロボットの正式配備を開始しており、信号無視のドライバーや歩道を走行する自転車利用者への警告、さらには罰金の徴収まで行うよう設計されている。



 サン教授は、中国でロボット警官が完全なパトロールを開始するにはあと3年から5年かかると見ており、英国を含む西側諸国もすぐにこれに追随すると予測する。ロボットの最大の利点は、爆弾処理ロボットと同様に暴力的な状況において初期対応を担い、現場の危険性と予測不能性を軽減できる点にある。一方で、権威主義的な社会で活動する中国の警察官に比べ、英国においてはプライバシーや法的問題により慎重な議論が必要になると推測されている。しかし、深刻なリソース不足という現実を前に、警察活動におけるAIとロボット技術の活用を支持する流れは、今後さらに加速していくことになりそうだ。



文:BEST T!MES編集部

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