快楽に身を委ねよ!布袋寅泰に学ぶ、AI時代も輝き続けるアーテ...の画像はこちら >>



 AIが楽曲を生成し、誰もがプロ並みのサウンドを手軽に作れる時代に、アーティストの存在意義はどこにあるのか。どうすれば生き延びることができるのか。

その問いに、ギタリスト・布袋寅泰(64)が答えた。



 3月29日、バンタンとユニバーサルミュージックが提携して4月に開校する「バンタンミュージックアカデミー」の開校直前イベントが東京・五反田の新校舎で開かれた。特別顧問に就任した布袋寅泰が登壇し、入学予定の生徒4名と本音のトークセッションを繰り広げた。



 伝説的ロックバンドBOØWYのギタリストとしてキャリアをスタートさせ、1988年のソロデビュー以来、映画『KILL BILL』のテーマ曲や東京2020パラリンピック開会式への楽曲提供など、国内外で活躍し続ける布袋。その言葉には、表層的なノウハウではなく、第一線で生き抜いてきた者だけが持つ重みがあった。



 「多くの人から評価される音楽に共通するものは何か」という問いに、布袋はこう答えた。評価を目的に音楽を作ろうとすると途端に迷路に入る。自分の純粋な音楽への気持ちが誰かに届いた瞬間、はじめてそれが「評価」という言葉に姿を変える。そして何より大切なのは、誰かと繋がる瞬間を探し続けることだ、と。



 「人に楽しんでもらえるかという緊張はある。でもそれに縛られずに、まずは自分が楽しむというバイブレーションを大切にしてほしい」



 独学でも音楽が作れる時代に、あえて学校で学ぶ意味は何か。この突っ込んだ質問に布袋は、自身のルーツであるピアノやギターとの出会いを振り返りながら語った。



 一人の世界に閉じこもるのではなく、仲間の感想を聞き、プロセスを見ることで、音楽の捉え方が広がる。コミュニティの中に身を置くことで、孤独な制作では決して得られない視野が開けていく。



 そして核心部分。AIと創造性についての布袋との問答を公開しよう。



 「AIは便利なツールだが、すべてを委ねてしまうと周囲との違いが生まれなくなる。なぜそのメロディや言葉がそこにあるのか。作り手が悩み、迷いながら掴み取った『きらめき』こそが重要であり、それはAIには真似できない」



 ただAI全否定ということではなく「どう使いこなすか自体が個性になる」とも語った。新しいツールを手に、次世代のクリエイターたちがどんな表現を生み出すのか、期待を寄せていた。



 最後に、長いキャリアを通じて常に大切にしてきたマインドを問われると、布袋はこう言った。「まずは楽しむこと。自分のハートが正直に反応する『快感原則』こそが自分らしさの現れになる」と快楽主義のススメを説いた。



文:BEST T!MES編集部

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