子ライオンが動物園から違法転売…3500km以上旅して両親と...の画像はこちら >>



 子ライオンとして違法に販売されていた若いライオンが、家族との再会を果たした。



 ミネソタ州の「ザ・ワイルドキャット・サンクチュアリ(TWS)」のスタッフは、カナダ・ケベック州にある無認可の「ロードサイド動物園」から9頭のライオンを救出した際、群れの中にキロス(「主」を意味する)の姿がないことに気づいた。

ロードサイド動物園とは、北米で問題視されている無認可の私立展示施設で、野生動物を劣悪な環境で飼育し、裏で「ペット」として密売する温床となっている。調査の結果、この施設がキロスを商品として外部へ違法転売していた事実が判明した。



 しかし数ヶ月後、スタッフのもとに驚くべき連絡が入った。救助された父カールと母キムの血縁にあたる若いライオンが、別の場所で保護されているという内容だった。スタッフは写真や記録を照合し、転売先からさらに流されていたキロス本人であることを特定した。



 キロスは当局によって押収された後、一時的に認可を受けた動物園へ移送されていた。そこで、元の無認可施設をめぐる違法取引の法的手続きが解決するまでの18ヶ月間を過ごした。



 今回キロスを受け入れたTWSは、米国農務省(USDA)のライセンスを持ち、世界的な動物保護団体の認証を受けた「真のサンクチュアリ」だ。動物の展示、売買、繁殖を一切行わず、救助された野生動物に自然に近い終の棲家を提供することを目的としている。



 TWSのスタッフは、国際的な保護先としての法的認可を確保した後、キロスを連れ戻すために往復2,280マイル(約3670キロメートル)の旅をした。



 TWS の創設者兼代表理事であるタミー・ティース氏は、ピープル誌にこう語った。「行方不明の子猫について聞いた瞬間から、いつか発見できることを願っていた。

キロスが生き延び、両親と同じこの保護施設に来られた事実は非常に大きな意味を持つ。通常、救助活動で家族全員を揃えられる機会は滅多にないからだ」 さらにティース氏は、「キロスの物語は、無認可施設による劣悪な展示や、野生動物の違法なペット取引がいかに残酷であるかを浮き彫りにしている。しかし同時に、保護団体や支援者が協力すれば、動物たちにふさわしい生活を取り戻せることも示している。これまでの苦労を経て、キロスは今、永遠の家で安らぐことができる」と述べた。



文:BEST T!MES編集部

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