意外に思われる人が多いかもしれませんが、色々な食品の中で最もコレステロールの含有量が高いのは、実はスルメなのです。スルメ50gには、なんと490㎎のコレステロールが含まれています。その量の多さは、鶏卵と比べてみても、いかに多いかがわかるはずです。
また、乾物になる前のイカそのものにも、コレステロールが多量に含まれています。生イカ80gに約216㎎含まれています。これを乾物にしたスルメには当然のことながら、よりたくさんのコレステロールが含まれているわけです。
よく日本男子のペニスは、欧米の男子に比べて非常に硬度が強いと言われます。サイズに関しては体格が違いますから、欧米人には敵わないのですが、その硬さという点では、日本男子はひょっとしたら世界一かもしれません。
ペニスそのものは、3つの海綿体でできています。その海綿体に血液が流れ込んで勃起現象が起きるのですが、その勃起力に関して言えば、日本男子の食生活が大きくものを言っていそうなのです。
とくに、イカを始めとする魚介類を食することは、男性性器や精液の製造に関して、非常に理想的な栄養成分の摂取を、無意識の内に行っているような気がしてならないのです。
歌に、酒の肴は炙ったイカでいいとある通り、今後も酒の肴はコレステロールのたっぷりと含まれた、炙ったスルメイカやイカの刺身を食べると良いかもしれません。
酒の肴と言えば、和食の場合は実にその種類が豊富です。季節に応じて色々な食材が酒飲みを楽しませてくれます。そうした食材の中にも、コレステロールが非常に多く含まれたものがあるのです。
食通の酒飲みが、舌鼓を打たずにはいられないアンコウの肝20gには112㎎、北陸の珍味であるホタルイカ30gには114㎎、ししゃも60gに138㎎、わかさぎ80gに168㎎、含まれています。
このように海に囲まれた我が国では本当に食材が豊富で、我々の舌を楽しませてくれます。そうした食材を、あまり好き嫌いせずに季節ごとに楽しんで食べているうちに、いつのまにかペニスの硬度が世界一になるのですから、こんな幸せなことはありません。
それともう一つ、日本人の食生活で忘れてはならないのは、うなぎです。一串100g対して230㎎のコレステロールが含まれています。これは、鶏卵に次いで多く含まれていると言えます。そのため、うなぎもコレステロールの有力な供給源になります。
ただ、昨今の漁獲高の影響が非常に心配になります。何とかして、この貴重な資源を日本男子の精力を維持するためにも、潤沢に供給されるよう、しっかりと資源確保をしたいものです。
■ぬるぬる物質を常食して精力を高めよう
私は講演の度に、中高年の食卓に、とにかくぬるぬる物質を毎日並べるよう力説しています。それは私自身が、30年くらい前から色々なぬるぬる物質を食べて、それがいかに健康維持に役立っているか体験的に知っているからでもあります。
ぬるぬるした成分の入った食材は数多くあります。とくに、古くから日本人が好んで食べてきた食材を挙げてみることにいたしましょう。
例えば、里芋・長芋・山芋・オクラ・なめこ・モロヘイヤ、それに庶民の味の納豆も、ぬるぬる物質の仲間と考えて良いと思います。
もうひとつ、忘れてはいけないのは、里芋や蓮芋の葉柄と呼ばれている、いわゆる茎の部分を芋茎(ずいき)と呼んでいますが、その中でも肥後ずいきといって熊本県の特産として有名な食材です。
こうしたぬるぬる物質には、ムチンという成分が含まれていて、これがあのぬるぬるの正体なのです。ムチンは糖タンパク質の一種で、ぬめりのある性質を持っていて、粘膜や組織の細胞を保護し、体内の潤滑油としてスムーズに行えるように影の力としてはたらいています。
また、免疫力のアップや、精力をつけるためにも少なからず影響力を発揮しているとも言われています。
とにかく中高年の声を聞いたら、体に良いと言われる歴史に裏付けされた食品は、できるだけ摂取するようにした方が良いと思われます。
そうした先人の知恵は、決して侮れないものがあります。その後何百年もかかって化学の力で解明されたものもありますが、未だに成分などが確かめられないままであっても、庶民の間で根強く信じられている健康食品などは、その有益なはたらきについては頭の片隅に置いておく必要があるかもしれません。