パーティーや会食など、 フォーマルな場でも大活躍のワインですが 、 特にクリスマスや年末年始の時期にはシャンパンやワインを楽しむ機会が増えます 。 人目の多いところだと 、 ワインについてのマナーが気になるところ 。
「デート相手の食事マナーが気になるか 」についての調査によるとは男性の6割、女性の9割が「はい」と回答し、男性よりも女性のほうがデートの際に異性のテーブルマナーを気にしている ことが分かりました 。また、女性が男性と食事した際にテーブルマナーを知っていても「ナイフとフォークの扱い方」や「パンの食べ方のきれいさ」など基本的なテーブルマナーをぎこちなくこなすことが大切です。そのため、最低限のテーブルマナーだけでなくさらに 一歩進んだマナーを身に着けることによって相手に好印象を与えることができます 。

■ワイン好きでも意外と知らない?!間違えやすいワインの NG マナー 6 選
【レストラン編】
堅苦しく考えず楽しく飲むのが一番ですが、高級レストランでは、ワインを飲む際にもマナーは必要です。ワイン好きでも意外と間違えやすいレストランでのワインマナーをご紹介します。
✖ 乾杯の際に音を立ててワイングラスをあわせる

ビールジョッキでの乾杯は、相手のグラスに自分のビールが入ってしまうくらい強く乾杯することで、毒が入っていないことを証明していたという歴史があります 。 日本では、お酒を飲む席ではまずビールで乾杯することが多く、ジョッキやグラス、缶を盛大にぶつけて乾杯することが当たり前のように行われてきました 。
しかし、それと同じ強さでワイングラスをぶつけてしまうと、薄くて繊細なつくりのガラスは割れてしまいます。特に高級レストランのワイングラスは高級なものが多いため、音を立てて合わせることはせず、目の高さにグラスを持ち上げ、相手の目を見てスマートな乾杯 を心がけましょう 。
✖ 注いでもらうときにグラスを持ち上げる

ワインはグラス越しの手のぬくもりで、味や香りが変わってしまうほどとても繊細な飲み物 。 そのため、グラスは手に持たず、テーブルに置いたまま にしましょう。
✖ スワリングの際グラスを時計回りに回す

ワイングラスを回転させる「スワリング」をすることで、香りを確認するだけでなく、空気に触れさせてワインが持つ潜在的なアロマを引きだし風味を増すことができます。グラスを回転させる際、ワインがこぼれた時に、周囲の人にかかってしまうことを防ぐため、自分に向けて回す のがスマートなテーブルマナーです。右利きの人は反時計回り、左利きの人は時計回りに回すのがいいでしょう 。
また、スワリングは最初の一口を味わう前に1 回だけ行えばOK 。
「回すほどおいしくなる」というわけではないので気をつけましょう 。
✖ 口を拭かずにワインを飲む

食事中に口を拭かずにワインを飲んでしまうと、料理の香りがワイングラスに移ってしまい、せっかくの ワインの香りが台無しになってしまいます 。ワインの香りをしっかり楽しみたいときには、必ず口を拭いてからグラスに口を 付けるよう にしましょう。
グラスに口紅がついてしまった場合は、自分の指でグラスの口紅を拭った後にナフキンで指を拭うのがマナーです。
【保管編】
ホームパーティーなど家でワインを楽しむ機会も増える年末シーズンですが、自宅でワインを保管するのは至難の業 。 きちんとした環境で保管・管理しないと、高級なワインも味や風味が落ちてしまいます。ここでは、自宅でのワイン保管・管理で陥りやすい間違いをご紹介します 。
✖ 押入れや棚で保管する

押入れや棚の中などの直射日光が当たらない場所は、一見すると温度変化が少なく、ワインの保管に適しているように思えますが、夏場になると家全体の温度が上がってしまいます。そのため、押入れや棚に入れているワインも、高温 により 酸のバランスが破壊 され 劣化 してしまうのです。
特に、赤ワインよりも熱に強いタンニンが少ない白ワイン がその影響を受けやすく、繊細な果実味が失われ酸味が強調 された味わいに変化してしまいます。
✖ 冷蔵庫の野菜室で保管する

振動が少なく、温度 も一定に保たれて いるという理由からワイン保管に適しているとよく言われるのが、冷蔵庫の野菜室です。しかし、ワインを中長期的に保管し熟成させるための最適な温度は、約10℃~15℃ なのに対し、一般的な冷蔵庫の野菜室の温度は約3℃~7℃と低めの温度設定になっているため、ワインの熟成には向いていません。
また、何度も扉の開け閉めが行われ、温かい外気がワインのラベルに触れる ことで、ラベルが結露 でボロボロ になってしまう恐れも あります。
■自宅でのワイン保管・管理方法の“壁”
「ワインの保管・管理」方法には「温度・湿度・日光・振動」などの条件があり、自宅での保管・管理は難しいといわれています。特に「熟成ワイン」 は「新酒ワイン」と違って、数カ月~数年かけて保管するため、味を左右してしまう恐れがあり注意が必要です 。
<温度・湿度>
温度は、13 度~15 度の低温で温度変化が少ない場所、湿度は60%~80%程度が、ワインを保存する上で適している環境と言われています。
<日光・振動>
直射日光下、つまり紫外線にワインを当て続けると劣化 してしまうため、光も温度と同じく重要です。
また、振動がワインに与える影響が大きく「振動によってボトル内の空気がワインと触れて過度な酸化を促す」 とも言われているため、出来るだけ振動のない場所が適しています。